私はアパートの敷地内に脚を踏み入れた。
明るい木漏れ日が足元を照らし、緑色のスニーカーが映える。
101号室のインターホンに手を伸ばした。
少し声を張って扉越しにそう言うと、下着姿で目を擦っている気だるげな大家さんが出てきた。
大家さんはあたしにそう告げて、せっせと部屋に戻って行った。
そもそも、何故こんな破格の家賃でアパートを提供しているのだろうか。
どうしてテレビ番組でも無いのにアーティスト限定なのだろうか。
色々と謎多き人物だ。
銀色に輝く鍵を受け取った。
大家さんはこっちのけで歩き出して、階段を上がった。
大家さんのサンダルが階段を登る度に、キャッチーな靴音が響く。
大家さんはストレートのロングヘアの頭をぼりぼりと掻きむしりながらこう言った。
そんな感じで他愛の無い話をしていると、あたしの部屋になる201号室に着いた。
私はピカピカの鍵を鍵穴に入れる。
ガチャッと鍵が空いた音がして、あたしは新しい部屋に入った。
鹿真子さんはそう云って、階段を降りて101号室へ戻って行った。
あたしは少しの期待と不安を心の内に募らせて、静かに伸びをするのでした。
ご視聴ありがとうございます…(感謝)(感激)(涙)(感動)(ありがたみ)(喜劇)
次回からうちの子じゃない子出ます!!こんな私で良かったら楽しみにしてて下さい!!!














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!