_君の隣には_
私の隣にはいつも幼なじみのりょうがいる。
学校の登下校。
学校での昼食。
遠くへお出かけや遊び。
私が家出をした時。
泣いた時や笑っていた時。
いつも私の隣には絶対にりょうがいる。
でも1つだけりょうの隣に近寄れないところがある。
それは"恋人"だ。
りょうの隣にいるのは私だけだと思った。
けど、それは違った。
りょうには彼女という存在がいる。
彼女と別れたって次の日には新しい彼女がいる。
"恋人"という存在に近づきたくても近づけない。
だってりょうには"幼なじみ"としか私を思っていないんだから。
END_。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。