第134話

無意味な存在と無意味な出来事
3
2025/07/19 15:00 更新
晴はもうこの世にはいない。何処にもいないのか。記憶も想いも本来の身体も全て無くなって。どこまでも孤独な場所へと言ってしまったのだろうか。私は何が目的だったのだろうか。結局私たちはどこまでも絶望の方へとしか行けなかったじゃないか。
瑞染
瑞染
いいじゃないですか。人は皆無意味な存在ですよ?無意味な存在が無意味に消えたというのに何に悲しむ要素があるのでしょうか?
瑞染の言ってる意味がわからない。それに怒っていいのかも分からないのだ。私は紫苑の傷口を防ぐために着ていた上着で傷口を抑えていたが損傷があまりにも大きく傷口から大量に出血する。瑞染の言うことは全く分からないのだ。
唸歌
唸歌
言ってる意味は分からないが間違ってないのは分かる…。
瑞染は流れる血を見てまた頬を赤らめる。気持ち悪い所で嬉しそうな顔をするのだ。これが私の言う価値観なのかもしれない。瑞染からしたら私たちはゴミ同然の存在。私たち、いや人間のことが嫌いなのだろう。私たちが彼女にとって目障りだったのだ。
瑞染
瑞染
あれれ〜?大人ってすぐにそうやって分かってるのに分からないフリしますよね〜?卑怯な事ばっかやってて醜くて気持ち悪い生き物ですもんねー?君たちは私に一体何を教えたと思う?
唸歌はしばらく沈黙の後瑞染の方へ向き少し悲しそうにこう言った。
唸歌
唸歌
"現実から逃げるな"たろ?
瑞染は笑顔になり拍手した。
瑞染
瑞染
正解〜!!!!おめでとうごさまいま〜す!正解者にはなんと〜!更なる地獄をプレゼントします!
そう言うと瑞染は天井を壊して笑いながら瓦礫に押し潰されていった。天井はどんどんと崩れ逃げるまもなく全てが崩壊した。そう、瑞染は誰でもよかったから殺したくて仕方なかったのかもしれない。瑞染は最後にこうやって苦しみながら死ぬら人びとをみて埋まらないほどの孤独と悲しみから救われたかったのかもしれない。だがそれは私たちには悲しい選択なんだ。それも世間の目があってできなかった怖いことなのだろう。私たちは世間の目に縛られているのだろうか。意識が薄れる中瓦礫に押し潰される自分を見ていた。だがその状態も長く続かずにプツリと意識が消えていったのがわかった。

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