晴はもうこの世にはいない。何処にもいないのか。記憶も想いも本来の身体も全て無くなって。どこまでも孤独な場所へと言ってしまったのだろうか。私は何が目的だったのだろうか。結局私たちはどこまでも絶望の方へとしか行けなかったじゃないか。
瑞染の言ってる意味がわからない。それに怒っていいのかも分からないのだ。私は紫苑の傷口を防ぐために着ていた上着で傷口を抑えていたが損傷があまりにも大きく傷口から大量に出血する。瑞染の言うことは全く分からないのだ。
瑞染は流れる血を見てまた頬を赤らめる。気持ち悪い所で嬉しそうな顔をするのだ。これが私の言う価値観なのかもしれない。瑞染からしたら私たちはゴミ同然の存在。私たち、いや人間のことが嫌いなのだろう。私たちが彼女にとって目障りだったのだ。
唸歌はしばらく沈黙の後瑞染の方へ向き少し悲しそうにこう言った。
瑞染は笑顔になり拍手した。
そう言うと瑞染は天井を壊して笑いながら瓦礫に押し潰されていった。天井はどんどんと崩れ逃げるまもなく全てが崩壊した。そう、瑞染は誰でもよかったから殺したくて仕方なかったのかもしれない。瑞染は最後にこうやって苦しみながら死ぬら人びとをみて埋まらないほどの孤独と悲しみから救われたかったのかもしれない。だがそれは私たちには悲しい選択なんだ。それも世間の目があってできなかった怖いことなのだろう。私たちは世間の目に縛られているのだろうか。意識が薄れる中瓦礫に押し潰される自分を見ていた。だがその状態も長く続かずにプツリと意識が消えていったのがわかった。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。