第39話

第35話<するべきこと>
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2024/03/28 09:18 更新

ウパさんと一緒に病院を出たのはいいものの…

ウパさんは私の前を歩いて、どこへ行く気だろう
火野 羅輝
火野 羅輝
あの…どこ行くんですか
水杉 雨羽
水杉 雨羽
へ?あぁ、やるべきことが山積みなので、とりあえず次は警察署です
火野 羅輝
火野 羅輝
警察署っ!?

思わず裏声が出た。

え、警察署!?今この人警察署って言った!?
水杉 雨羽
水杉 雨羽
警察署って言いましたよ
火野 羅輝
火野 羅輝
いやナチュラルに心読むのやめてください…
火野 羅輝
火野 羅輝
ところで、なんで警察署なんですか?
水杉 雨羽
水杉 雨羽
あーー…
先生
先生
無理に思い出していない記憶の話をしてしまうと、混乱して逆効果…ともなり得ますし、その場で突然思い出してパニックにもなる可能性があります
先生
先生
なので、羅輝さんの失った記憶の話は絶対にしないでください
水杉 雨羽
水杉 雨羽
あれですよ、行けば分かるって話です

ウパさんは何やら考える素振りを見せてから、「考えてそれ?」と、文句を言いたくなるような返しをした
火野 羅輝
火野 羅輝
行けば分かるって……

呆れて眉を顰める私に、目の前に手が差し出される
水杉 雨羽
水杉 雨羽
着いてこれますか?ラテさん
火野 羅輝
火野 羅輝
…!!

私は差し出された手をギュッと握った
火野 羅輝
火野 羅輝
着いてこられるか、なんてらしくないですね
火野 羅輝
火野 羅輝
私たちライバルなら__競走ですよ!!
水杉 雨羽
水杉 雨羽
うわぁ、ちょ、ラテさんっ!?

手を握って、最寄りの警察署まで猛ダッシュ!!
水杉 雨羽
水杉 雨羽
も〜…w手握ったら競走も何もないですって!!
火野 羅輝
火野 羅輝
たははwww

まだ、昼になる前の明るい時間

太陽が照らす街を、手を繋いで全力で駆けていった
火野 羅輝
火野 羅輝
っはぁ…ッはぁ、ふぅ……
水杉 雨羽
水杉 雨羽
あれ〜w?ラテさんもうバテちゃってるんですか?w
火野 羅輝
火野 羅輝
バテてませ…いやウパさんの体力が…ッはぁ、おかしい!!!

思わず両手を膝につき、息を整える

そんな姿の私を見て、上から目線(物理)で嘲笑ってくるウパさん
水杉 雨羽
水杉 雨羽
最寄りの警察署っていっても、走って3分は掛かるんですよ?
火野 羅輝
火野 羅輝
つ、づがれ゛だぁ……
水杉 雨羽
水杉 雨羽
たははwwアホすぎる…w
とりあえず息を整えてから、警察署に入った
警察
警察
どうされましたか
警察署のカウンター?のような場所で、1人ゴツい男性がいる
水杉 雨羽
水杉 雨羽
すみません。……ええと、1度彼女だけ別室に通してもらっても良いですか?
警察
警察
?あぁ、構いませんよ
火野 羅輝
火野 羅輝
え、へ、あちょっ雨羽さ…

呼び止めようとして、ハッとした

これは私が聞いちゃいけない話なんだ

しぶしぶ別室に案内され、私は用意された椅子に座り、机に突っ伏した
ウパパロン視点
警察
警察
そして…どうしましたか、今日は
水杉 雨羽
水杉 雨羽
…実は





















水杉 雨羽
水杉 雨羽
昨日の夜…不審者が出たんです
警察
警察
不審者…!!

途端、警察の男性の目付きが変わる
警察
警察
場所はどこか分かりますか?
水杉 雨羽
水杉 雨羽
はい。〇〇区△△丁目の__
警察
警察
__ありがとうございます。最近の目撃情報と一致していますね
水杉 雨羽
水杉 雨羽
彼女…羅輝はその不審者に襲われて、ショックで記憶を失っているんです
警察
警察
なんと……

辛そうな表情の警察官。

こんな話、聞くだけでも話すだけでも辛い

実際に受けたラテさんは、どれほど辛かっただろう


…どれほど、怖かっただろう
警察
警察
何かされたか、までは分かりますか?
水杉 雨羽
水杉 雨羽
分かりません。押さえ込まれている時点で見つけたので
警察
警察
そうですか…

どうしよう。聞くか迷う

聞いていいのか、聞いてもただ不安になるだけだ


けど…
水杉 雨羽
水杉 雨羽
…っあの、その不審者は、何か犯罪などをしたんですか。誘拐とか__
警察
警察
あぁ…

警察官の男性は目線を落とす

やましい話…っぽいな
警察
警察
痴漢をされたとの被害報告が出てますね
水杉 雨羽
水杉 雨羽
…ッ!!

思わず、片手を握りしめる

じゃあ、あの時、本当に俺が来なかったら……

抵抗出来ないラテさんは、どうなっていたのだろうか
水杉 雨羽
水杉 雨羽
…見た目に関する情報も、あります。不審者の情報は全部出します。__なので、見つけてください
警察
警察
__はい。我々警察に任せてください

頼もしい大人の瞳。あぁ、任せるべきだ、この人に
水杉 雨羽
水杉 雨羽
服装は黒いパーカーで、顔はフードを被っていたのでよく見えませんでした。体型は普通、中年男性っぽかったです
水杉 雨羽
水杉 雨羽
そしてヒステリックに喚いていました。なにか精神に問題がある可能性もあるかもしれません
水杉 雨羽
水杉 雨羽
すみません。俺に分かることはこの位です。後は10時位に見つけたってことしか…
警察
警察
いえいえ、だいぶ分かりました。ありがとうございます
水杉 雨羽
水杉 雨羽
…良かった

俺はまだ高校生で、未熟な子供だ

だけど頼れる人に相談したり、何とかしてもらえるよう、情報を出したりすることは出来る

これでどうか、不審者が捕まりますように


…もうラテさんが、傷付かないように
警察
警察
…あなたは、人想いの優しい人なのですね
水杉 雨羽
水杉 雨羽
え、俺がですか?

意外な言葉が降ってきて、思わず頭を上げる
警察
警察
大切な人を守る為に、一生懸命頑張っている貴方は、とても素敵ですよ
警察
警察
情報提供、ありがとうございました

警察官の方の言葉に、胸が熱くなる
水杉 雨羽
水杉 雨羽
ありがとうございます…っ!!

敬意を込めた礼をして、少し拗ねたラテさんと対面
水杉 雨羽
水杉 雨羽
ごめん羅輝さん。警察署行っても1人にして
それに何にも…今は教えてあげれなくてごめん

その言葉は、きっと言わなくても分かってる
火野 羅輝
火野 羅輝
…いいよ、別に

眉を下げて、少し困った表情のラテさん
火野 羅輝
火野 羅輝
雨羽さんが私の為に、色々動いてくれてることは分かってるから
火野 羅輝
火野 羅輝
私も少し事情を教えて貰えないだけで拗ねるような…小さい子じゃないですからね!

いや…さっきちょっと口尖らせたじゃんw

という本音は心の奥底に仕舞い、ラテさんに向き直る
水杉 雨羽
水杉 雨羽
ごめん。後ありがとうございます、羅輝さん
水杉 雨羽
水杉 雨羽
さぁ、行きますよ羅輝さん!!まだまだやるべき事はあるんです

手を差し出せば、ラテさんは笑顔になって手を握る

ちょっと力強く、音を立てて、だけど
火野 羅輝
火野 羅輝
はいはい、分かりましたって
火野 羅輝
火野 羅輝
行きますよ!雨羽さん!!
水杉 雨羽
水杉 雨羽
なんで俺がエスコートされる側なんだよww

2人で警察官の男性にお礼を言い、出ていく
火野 羅輝
火野 羅輝
ありがとうございました!
水杉 雨羽
水杉 雨羽
ありがとうございました!
警察
警察
はい。お二人さん方、気を付けていってらっしゃい

元気よく「はい!!」と返事をしてから、街に戻った



















ーあとがきー
おせちも
おせちも
背景そのままで申し訳ないです…
おせちも
おせちも
実はこの後こうする〜みたいな構成を具体的に決めていたんですけど(語彙力)
おせちも
おせちも
ラテさんが解離性健忘になるのは思い付きなんですよね、というよりなった方がリアルっぽい…流れが自然といいますか()
おせちも
おせちも
いやなんか語彙力無さすぎですね私
おせちも
おせちも
…と一旦そのことは置いといて!!
おせちも
おせちも
☆90以上…!!ありがとうございます!!
おせちも
おせちも
いつもこの小説を読んで下さる皆様のお陰ですほんとに嬉しい…!!!✨
おせちも
おせちも
本当にありがとうございます!!
おせちも
おせちも
実は新作の準備をしていたりしていなかったり…していなかったり……
おせちも
おせちも
していな…
おせちも
おせちも
__では!!ここら辺で!!(((
おせちも
おせちも
ばいばい!!

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