第31話

ケイドロ Ⅰ
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2019/01/11 15:45 更新
『リスタート』

























思い、出した...



先輩たちが言っていた、デスゲームの始まり。






















とうとう、来てしまった。






















彩葉は、俺と同じことを考えているのか、震えて
いた。


そして、ぬいぐるみは消えていった。


















町全体に、放送が流れる。
ウシビ
ウシビ
『あー。聞こえますかー?』
サシビ
サシビ
『これから、ゲームを始めまス。』
町の人
な、何だ...?
ウシビ
ウシビ
『最初は、ケイドロでーす。』
サシビ
サシビ
『今から、僕らがこの町に
鬼を送りまス。』
ウシビ
ウシビ
『皆さんは鬼から逃げてください。』
サシビ
サシビ
『鬼に捕まった場合、鬼の巣へ
連れていかれまス。』
ウシビ
ウシビ
『そして、鬼の巣にいる人間を
10分ごとに殺しまーす。』
サシビ
サシビ
『鬼の巣に行って、鬼に捕まった
人間を助けるのは構いませン。』
ウシビ
ウシビ
『ゲーム終了は夜明けまででーす。』
サシビ
サシビ
『楽しんでネ。』
ウシビ
ウシビ
『それでは、』
サシビ
サシビ
『それでは、』





















『ゲームスタート。』




















始まった...
町の人
何?今の。
町の人
さぁ。分かんない。
町の人
誰かのイタズラかな?
町の人
でも、殺すとか言ってた...
町の人
しかも、鬼って...
町の人たちが混乱している。


そして彩葉は、ただただ震えていた。

顔を真っ青にして、震えていた。


俺だって、手が震えている。


始まってしまう。

先輩たちの日常を狂わせた、デスゲームが。


これから、沢山の人間が死んで、沢山の命が
消えていく。





















人の命は、軽い。


触れるだけで、すぐに壊れる。






















人の命は、重い。


その1つの命には、沢山の思いが詰まっている。





















そんな命が、これから消える。




















沢山、沢山、沢山、消える。





















そんなの、どうすればいいんだよ。






















俺には、何も出来ない。

ただ、命にしがみつくだけ。



















突然、彩葉が俺の震える手を握った。








夏目 彩葉
大丈夫...
夏目 彩葉
千歳がいる。怖くない。
彩葉が何かをぼそっと言うと、俯いていた顔を
上げて、笑った。

無理矢理、笑った。
夏目 彩葉
大丈夫!
夏目 彩葉
千歳には私がいるから安心してっ!
いや、逆だろ。それは俺の台詞。
如月 千歳
彩葉といると、開始1秒で死にそう。
俺はそう言って、いたずらっぽく笑う。
夏目 彩葉
死にませーん!
夏目 彩葉
ていうか、死んでないじゃん!
如月 千歳
はは。そうだった。





















彩葉がいて、良かった。


震えも止まったし、恐怖も薄くなった。

それに、少し冷静になれた。




















大丈夫。

























まだ、始まったばかりだ。

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