美しく煌めく水飛沫。
夏をさらに夏にするような大きな滝。
そして、眩しすぎる太陽と目の前の男。
ローレンくんが私の肩を抱き寄せる。
そして、カメラを構えて写真をパシャリ。
ローレンくんは鼻で私を笑う。
ローレンくんは再度私の写真を取る。
前とは違い、彼は入らずに。
彼に写真を見せてもらうと――そこには
猿のエフェクトのかかった私がいた。
悪びれる様子もなく、ローレンくんは私の腕を掴む。
ローレンくんは笑う。
私は不貞腐れる。
全く励ましになっていないのでは。
不破さんは私とローレンくんをピッ、と指さす。
とん、と私とローレンくんの肩をたたく不破さん。
かと思えば、すぐにどこかに行ってしまった。
ローレンくんがにこり、と笑う。
そして真っ黒に輝く瞳をギラつかせる。
ぐらり。
目が眩む。
ぐらり。
胃が揺らぐ。
彼に唇を奪われる。
甘さが口内を包んだ。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。