第8話

深淵エチュード!
183
2026/01/04 18:15 更新
ジャミルの自室。
重い扉が閉まった瞬間、逃げ場は完全に消失した。
魔法の鎖が解かれたものの、ランダルはあまりの威圧感に、床に膝をついたまま動くことができない。
ジャミル
ジャミル
俺の目の届かない場所へ行けると、本気で思ったのか?
ジャミルは静かに上着を脱ぎ捨て、ゆっくりとランダルを見下ろした。その瞳には、もはや隠そうともしないドロりとした執着が渦巻いている。
ランダル
ランダル
殺せよ。あんたの操り人形になるくらいなら、いっそ
ジャミル
ジャミル
殺す? そんな勿体ないことはしない。
……お前が、その鱗の隙間までの色に染まり、俺なしでは呼吸すらできなくなるまで……『教育』してやる
ジャミルはランダルの髪を掴んで強引に引き寄せ、ベッドへと押し倒した。
ランダルが必死に姿を消そうと魔力を練るが、ジャミルがその首筋に冷たい指先を這わせた瞬間、電気を流されたような快感と恐怖が走り、擬態が霧散する。
ランダル
ランダル
あ……、が……っ
ジャミル
ジャミル
いい声だ。お前は自分でも気づいていないだろうが、俺に支配されている時、一番美しい『色』をしているぞ
ジャミルはランダルの両手首を片手で押さえつけ、逃げられないように体重をかける。
布擦れの音と共に、ジャミルの熱い吐息がランダルの唇を塞いだ。
先ほどまでの拒絶を許さない暴力的なキスとは違う、じわじわと理性を溶かすような、執拗で甘美な侵略。
ランダル
ランダル
ん、……ふ……ぅ、ジャミル……!
ジャミル
ジャミル
…逃げた罰だ。今夜は一睡もさせない。お前のその卑屈なプライドが、俺への執着に変わるまで……たっぷりと教えてやる
ジャミルの指が、ランダルのシャツのボタンを一つずつ弾き飛ばしていく。
剥き出しになったランダルの肌が、ジャミルの視線に晒されて熱く脈打った。
ランダルは激しく首を振るが、重なるジャミルの体温と、首筋に落とされる熱い愛撫に、抗う力は削ぎ落とされていく。
ジャミル
ジャミル
お前の心臓も、その鳴き声も、全て俺が管理する。……いいな、ランダル
ジャミルは獲物の最期を看取るような慈悲深い笑みを浮かべ、さらに深く、ランダルの奥底へと牙を立てた
深い夜の帳の中、蛇とモンスターは互いの毒を混ぜ合わせ、地獄よりも甘い深淵へと堕ちていった。
すみません、r18っぽくなってしまいました。次の話からは頑張ります

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