ジャミルの自室。
重い扉が閉まった瞬間、逃げ場は完全に消失した。
魔法の鎖が解かれたものの、ランダルはあまりの威圧感に、床に膝をついたまま動くことができない。
ジャミルは静かに上着を脱ぎ捨て、ゆっくりとランダルを見下ろした。その瞳には、もはや隠そうともしないドロりとした執着が渦巻いている。
ジャミルはランダルの髪を掴んで強引に引き寄せ、ベッドへと押し倒した。
ランダルが必死に姿を消そうと魔力を練るが、ジャミルがその首筋に冷たい指先を這わせた瞬間、電気を流されたような快感と恐怖が走り、擬態が霧散する。
ジャミルはランダルの両手首を片手で押さえつけ、逃げられないように体重をかける。
布擦れの音と共に、ジャミルの熱い吐息がランダルの唇を塞いだ。
先ほどまでの拒絶を許さない暴力的なキスとは違う、じわじわと理性を溶かすような、執拗で甘美な侵略。
ジャミルの指が、ランダルのシャツのボタンを一つずつ弾き飛ばしていく。
剥き出しになったランダルの肌が、ジャミルの視線に晒されて熱く脈打った。
ランダルは激しく首を振るが、重なるジャミルの体温と、首筋に落とされる熱い愛撫に、抗う力は削ぎ落とされていく。
ジャミルは獲物の最期を看取るような慈悲深い笑みを浮かべ、さらに深く、ランダルの奥底へと牙を立てた
深い夜の帳の中、蛇とモンスターは互いの毒を混ぜ合わせ、地獄よりも甘い深淵へと堕ちていった。
すみません、r18っぽくなってしまいました。次の話からは頑張ります














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!