あと10分ほどで真夜中になる時間帯に、私は特急電車に乗っていました。
やがて、途中の駅で一人の男が乗り込んできたんです。
その人は、電車のドアが閉まると突然我に返ったように乗客の顔を見回し始めた。
その人が私に話しかけてきた。
私が聞き返しても、その人は無視してまた別の人に話しかけた。
そんなやり取りを繰り返していました。
どうやら、その人には顔を見ただけで年齢を当てる特殊能力があるらしい。
次の停車駅まではまだ15分以上ある。
私を含め乗客たちは全員その人に注目し始めていました。
最後に質問された女性は笑顔でそう答えました。
あと5分とはいえ、ミスをしたその人に周りの乗客はなんだかほっこりしていました。
けれどその人の顔がその途端に青くなったのです。
その人は焦って時計を見る。
するとその人は青い顔を私に向け、こう言いました。
終わり〜で〜す
かいせっつ↓
【解説】
iemonさんの予想通りになれば、この後0時を過ぎれば電車の事故で乗客がみんな亡くなる。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。