第25話

タンジョンズ ユメキ rq
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2025/10/09 04:52 更新
ゴヌside

休憩中、ジュンソと2人で隅に腰掛けていた。スタッフも他メンバーもいなくて、珍しく静かな空間。

「ジュンソヒョンって、やっぱ策士だよなぁ」
不意に口をついて出た言葉に、ジュンソが振り向く。

「ん? 何が?」
「何が、じゃないでしょ。リーダーって立場で隣に立ってみたと思ったら、年下うまく使って近づいてんじゃん」

不服そうに吐き捨てると、ジュンソは口角を上げて小さく笑った。
「へぇ。ゴヌは意外とグイグイ行かないんだね」

「……まぁ、そんなジュンソヒョンの頑張りも届いてないみたいだし?」
軽口を返しつつも、胸の奥がざらつく。

「あの人は距離感大事そうじゃん。人前でわざわざアピールする必要ないでしょ?」

「……あれ? もしかして知らないところで相当アピールしてる?」
ジュンソの声が一瞬だけ嫌そうに尖った。

「さぁ。どうだか?」

誤魔化すように笑いながらも、心の中はざわめいていた。
——ご飯に誘ったり、みんなが休憩で出てった後にさりげなく話しかけたり。
自分だって十分アピールしているつもりなのに。

それでも、どうしてあのヒョンはこんなに鈍感なんだ。
数えきれないキャリアを積んで、いろんな人と関わってきたはずなのに。
自分達の矢印は、どうして届かないんだ。



ユメキside

「そういえばメキヒョンって、チンウィがずっとくっついてるイメージっすけど、他の子達とも話したりできてるんですか?」
リオにそう聞かれて、ユメキは少し考えた。

「うーん、ダンスのこととか聞いてきてくれる子達とは話したりするけど……」
言いながら記憶を辿る。
「あぁ、でも最近はゴヌとジュンソがよく声かけてくれるかも?」

その答えに、リオは「なるほどなぁ」と軽く頷いた。
(……やっぱ好きだよなぁ、あの2人)

「でもあの2人仲良いよね? ケミ人気じゃなかったっけ?」
ユメキが首を傾げると、リオは思わず苦笑い。

「まぁ、人気っすね。でも……あの2人が好きなのはメキヒョンなんだよなー(小声)」
「え?」
「なんでもないっす。まぁコミュニケーション取れてるなら良かったです。でも気をつけてくださいね。あの2人、スイッチ入ると手つけらんないんで」

「何の話……?」
ユメキは首を傾げたまま、ぽやんとした笑みを浮かべるだけだった。

ある日のビハインド撮影。
タンジョンズが並んでインタビューを受けている。その隣にユメキも呼ばれたが、気を使ってすぐにはけようとした。

(2人仲良さそうだし、そういう関係だったら俺邪魔だよね)
そう考えて立ち上がろうとした瞬間、両側から腕を掴まれた。

「「どこ行くんですか」」
まるで示し合わせたように、左右から声が重なる。

驚いたユメキは固まった。カメラが回っている間、2人にがっちり真ん中にホールドされたまま笑顔を貼りつけるしかなかった。

撮影が終わったあと。
「……なんで逃げたんですか?」
ジュンソが低く問いかける。

「え、だって……二人人気だし、俺いらないじゃん?」
その言葉に、ゴヌの眉がぴくりと動いた。

「……は? なに言ってんのヒョン」
「二人でいると仲良さそうだし、ケミ人気もあるでしょ?」

ぽやんとした笑顔で言うユメキに、二人の表情が揃って険しくなる。

「……僕たちが話してる内容、知らないんですか?」
「え?」

「二人でいる時に話してるのは、ほとんどメキヒョンのことですよ」
ゴヌが真顔で告げる。

「そうそう。お互いに、どれだけメキヒョンに近づけてるか、どれだけ好かれてるか——そんな話ばっか」
ジュンソも続けた。

「……え? え、ちょ、待って。なんで俺……?」
ユメキは本気で困惑して、視線を泳がせた。

二人はそんな彼を挟んだまま、ついに真正面から言い合いを始める。
「ヒョンに甘えられるのは俺だろ」
「いや、支え合ってんのは僕だから」

両側から迫る気配に、ユメキはただただ焦るばかりだった。

ジュンソがユメキの肩に手を回し、ゴヌはその反対側でユメキの指を絡め取る。
左右から体温が押し寄せてきて、ユメキは逃げ場を失う。

ユメキ「……っ、あの、近い、近いってば」
ゴヌ「近くなきゃ伝わらないでしょ?」
ジュンソ「そう。鈍感な人には、ね」

耳元に囁かれて、ユメキの頬がじわじわ赤く染まる。
ゴヌがわざとらしく小さく息を吐くと、それだけで肩が震えてしまう。

ゴヌ「ほら、顔真っ赤。俺のこと、意識してくれてる?」
ユメキ「っ……知らない……!」
ジュンソ「かわいい。隠さなくていいのに」

ジュンソがゆっくりとユメキの髪を耳にかける。
その仕草にゴヌが不満そうに眉をひそめ、ユメキの手を強く握った。

ゴヌ「ジュンソヒョンばっか触るなよ。俺だって──」
ジュンソ「……仕方ないな。じゃあ、両方で可愛がる?」

ユメキ「へっ…?なにそれ!?」

返事をする間もなく、左右から同時に頬へ軽いキス。
驚きすぎて声が裏返るユメキを、二人は面白そうに見つめている。

ジュンソ「ほら、俺ら2人でなら足りるでしょ」
ゴヌ「うん。むしろ、もっと欲しがってくれていい」

耳元や首筋に甘い囁きが重なり、くすぐったさにユメキは思わず声を漏らしてしまう。

ユメキ「やっ……待ってってば……!」
ゴヌ「待たない。俺らずっと我慢してたんだから」
ジュンソ「そう。だから今日は逃がさないよ」

左右から寄せられる温度に、完全に挟まれて身動きが取れなくなったユメキ。
頭の中でぐるぐるしながらも、胸の奥がじんわり熱を帯びていく。

ユメキ「……っ、なんでこんな……甘やかすみたいに……」
ジュンソ「だって好きだから」
ゴヌ「大好きだから」

同時に告げられて、視界が真っ白に弾けた。
リクエストありがとうございましたー!
めっちゃ長くなってしまいました笑
今回初めてちょっと視点入れて書いてみたのですが見ずらかったらすみません🙇‍♂️
自分の中では結構ゴヌメキ熱いんですけどWhiplash以降あんまり絡みないのでほぼ見た事無くて悲しいです笑

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