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第9話

#8
64
2025/12/24 08:00 更新
<あなたのプロキシ名side>
ふ〜…、危なかった
あなた
まさか、気づいちゃうなんて
さっすが、オレの「パエトーン」!
あなた
「で、『パエトーン』?」
リン
「ひゃいっ!?」
あなた
「驚きすぎw」
「ひゃいっ」だって、「ひゃいっ」
かわいい〜〜
あなた
「この後どうするの?」
「パエトーン」
「…あ〜〜」
あ〜〜じゃないっすよ「パエトーン」さん
アキラ
「とりあえず、今日は解散かな…」
まぁ、だよね。
あなた
「じゃ、これに懲りたらオレの正体を探るのはやめにして…」
アキラ
「どうせ正体を探ろうったって一筋縄ではいかないんだろうからね」
お、諦めるか?アキラだけにってww(((
リン
「私たち、全力であんたを探りに行くからね!」
「パエトーン」
「覚悟しといてよ、『あなたのプロキシ名』さん」





…そ、
あなた
そ〜来たかァ〜!!
 
 ゾクゾクと震える身体、パタパタと動く尾、興奮したように荒くなる息、そして、ギラリとした欲望の宿った赤い瞳。
 自然と口角が上がり、必死に鼻先を覆う指の隙間から、鋭い犬歯がキラリと覗く。
あなた
「キミたちってば、最ッ高じゃないか!!」
あなた
「いいぜ。見せてみてよ、『パエトーン』の底力を」
あなた
「オレも、『あなたのプロキシ名』の名誉を賭けてやるからさ」




あなた
「情報勝負しようぜ、『パエトーン』!!」
リン
「…そうこなくっちゃ!」
 ボンプを通した視界で、リンちゃんが悪い顔で笑っているのが見える。
 ま、「パエトーン」がオレに勝てるわけがないけど。
 オレは二人の毎日のルーティーン、その日受けた依頼の内容、交友関係、ビデオ屋の売上なんかも知っている。
 だから、勝負とは名ばかりの、ただの心理戦だね。
あなた
「せいぜい頑張ってね♡」
あなた
さァて、お仕事終わり!
 インカムを外して一息つく。
ボンプちゃんが帰ってくるまで少し待ってよーっと。
 そう思い、スマホを手に取ると、タイミングよくノックノックの通知が来たのであった。
あなた
うおッ…
あなた
ビビらせやがって…まったく。誰からァ?
通知を開くと、送信相手は…
あなた
あらま、「パエトーン」じゃないの
 < 「パエトーン」
 「あなたのプロキシ名さん、今日はありがとう!」
文面的に、リンちゃんが送ってきてる感じかな?
  『こちらこそ。楽しかったよ』
  『次はもっと頑張ってね😉』
 煽りの気持ちを込めて、絵文字を添えて送信ボタンを押した。

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