<あなたのプロキシ名side>
ふ〜…、危なかった
さっすが、オレの「パエトーン」!
「ひゃいっ」だって、「ひゃいっ」
かわいい〜〜
あ〜〜じゃないっすよ「パエトーン」さん
まぁ、だよね。
お、諦めるか?アキラだけにってww(((
…そ、
ゾクゾクと震える身体、パタパタと動く尾、興奮したように荒くなる息、そして、ギラリとした欲望の宿った赤い瞳。
自然と口角が上がり、必死に鼻先を覆う指の隙間から、鋭い犬歯がキラリと覗く。
ボンプを通した視界で、リンちゃんが悪い顔で笑っているのが見える。
ま、「パエトーン」がオレに勝てるわけがないけど。
オレは二人の毎日のルーティーン、その日受けた依頼の内容、交友関係、ビデオ屋の売上なんかも知っている。
だから、勝負とは名ばかりの、ただの心理戦だね。
インカムを外して一息つく。
ボンプちゃんが帰ってくるまで少し待ってよーっと。
そう思い、スマホを手に取ると、タイミングよくノックノックの通知が来たのであった。
通知を開くと、送信相手は…
< 「パエトーン」
「あなたのプロキシ名さん、今日はありがとう!」
文面的に、リンちゃんが送ってきてる感じかな?
『こちらこそ。楽しかったよ』
『次はもっと頑張ってね😉』
煽りの気持ちを込めて、絵文字を添えて送信ボタンを押した。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。