〜放課後〜
着替えまして〜体育館に着きまして〜
あ、福永サンは多分先に居るぞよ
「バンッ」
デッカイ音をたててドアを開ける
だけど、
大きな音をたて過ぎたのに、普通の顔だ
シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ
……
みんな集中していて、私の小さな声は聞こえない
猫又監督は耳を塞ぐ
体育館に大きく響く
遠くからリエーフサンにスポドリを投げる
リエーフサンはなんとかスポドリをキャッチする
そしてみんなにスポドリを渡し終わる
部活終わりまでスキップ
⚠︎ちなみに着替えはどっちも終わった所だよ
コンビニ方向へ向かう
私は、L○NEのQRコードを夜久サンに見せて、夜久サンはQRコードを読み込む
そして、コンビニに入る
会計を済ませて、コンビニの前のベンチに座る
関節キスという単語が頭によぎるが、
まぁ、無視して、夜久サンにアイスを近ずける
〜夜久衛輔視点〜
あなたの下の名前がアイスを近ずけて来た
これが「あーん」ってやつか
てか、これ、関節キスじゃね?
……
まるで、ヤカンのお湯が湧いた時みたいな
音が出て、顔が真っ赤っかになってる気がする
帰宅途中
ずっと、俺はショートカットの女の子がタイプだった
実際に好きになった子はいないけどな
あなたの下の名前に会ってから
変わった
なんか、あなたの下の名前の方が、タイプになった
全てが可愛く思える
でも
「灰色のシュシュ」の事言われた時、ちょっと焦った
もし、
……
もし、シュシュをくれた従兄弟が好きだとしたら
と、考えてしまう
まぁ、そうだとしても
俺の事を好きにさせればいい
あ、シュシュ返すの忘れてた
俺は、あなたの下の名前に「灰色のシュシュ」を渡した
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!