第2話

君の居ない生活1日目
655
2024/06/23 13:21





Italy
...ぅ
どうし、よう...これから...


日本にもこんな事言えない


大好きな妹がいなくなったと急に言われ動揺しないわけが無い


俺はただただあなたを刺したナイフを持って座り込んでいた
空を見ればもうオレンジ色に染まっていて夕方近くだった


...俺、ここにずっと何時間もいたんだ
Italy
流石に、そろそろ立たないと

俺は思い足取りで前に進む


さっき警察には連絡した


一応俺は国だから警察はかなり動いてくれている


ただ、刺したあいつは絶対許さない


拷問でもなんでもして絶対にあなたの100倍痛い思いはさせる









Italy
...ただいま
romano
お、バカ弟
今日は遅かったんだな
Italy
...
romano
ちぎッ...無視すんなこのやろーー!!!
Italy
...ごめん兄ちゃん
ちょっと今は1人にさせて
romano
?...お、おう




そうして自分の部屋に入った


俺は近くのテーブルにナイフを置きベッドの上に座った
Italy
(落ち着け...落ち着け...大丈夫...大丈夫...
1回寝よう


大丈夫、明日警察の人の話を聞いてこれから行動しよう


だから...



Italy
泣くなよ俺...(グスッ
もう、嫌だよ


あの子が居ないと、あなたちゃんが居ないと生きていける自信が無い
俺ってこんなに依存してたんだ


いないと狂っちゃうぐらい好きだったんだ


そんな気持ちを感じながら1人枕を濡らしていた










romano
(だ、大丈夫かよ...ヴェネチアーノ...)













...
Italy
もう朝なんだ...
一睡も出来なかった


まぁ好きな人がいなくなって寝れないのは当然かもしれないけど
ドンドン
romano
おいヴェネチアーノ
そろそろ起きやがれこんちくしょうめが!
romano
お前昨日からなんも飯食ってねーだろ!
Italy
あ、兄ちゃん
ドア越しに兄ちゃんの声が聞こえる


兄ちゃんが心配してくれたの何年ぶりだっけ
Italy
ごめん...ちょっと食欲なくて
romano
...お前、昨日からおかしいぞ
romano
なにかあったのか?
Italy
と、特に...何も...
romano
...
romano
入るぞ
Italy
え、ちょ
今入られたら泣き跡が見られちゃう
romano
鍵開けろよ
Italy
...
Italy
ねぇ、ほんとに大丈夫だってば
romano
お前が大丈夫かもしれねぇけど反応聞く限りどう考えてもなんかあっただろうが
Italy
...
Italy
………………てよ
romano
は?
Italy
どっか行ってよ!!!!!
Italy
しつこいって!!!!!!
Italy
兄ちゃんは関係ないんだから干渉してこないでよ!!!
言葉が口走ってしまった
Italy
...ぁ
romano
...
romano
...そうかよ
そう言ってどこかに行く兄ちゃんの足音が聞こえた



言っちゃった...


前までなら...1日前なら『ごめん兄ちゃん』ってすぐに言えたのに


今は体が重くて前に進むことすら出来ない


自分でも思うんだ


誰かに相談すれば速いって


でも、口に出そうとすると声が出なくなっちゃう


ほんとに俺って最低だ







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