どうし、よう...これから...
日本にもこんな事言えない
大好きな妹がいなくなったと急に言われ動揺しないわけが無い
俺はただただあなたを刺したナイフを持って座り込んでいた
空を見ればもうオレンジ色に染まっていて夕方近くだった
...俺、ここにずっと何時間もいたんだ
俺は思い足取りで前に進む
さっき警察には連絡した
一応俺は国だから警察はかなり動いてくれている
ただ、刺したあいつは絶対許さない
拷問でもなんでもして絶対にあなたの100倍痛い思いはさせる
そうして自分の部屋に入った
俺は近くのテーブルにナイフを置きベッドの上に座った
1回寝よう
大丈夫、明日警察の人の話を聞いてこれから行動しよう
だから...
もう、嫌だよ
あの子が居ないと、あなたちゃんが居ないと生きていける自信が無い
俺ってこんなに依存してたんだ
いないと狂っちゃうぐらい好きだったんだ
そんな気持ちを感じながら1人枕を濡らしていた
...
一睡も出来なかった
まぁ好きな人がいなくなって寝れないのは当然かもしれないけど
ドンドン
ドア越しに兄ちゃんの声が聞こえる
兄ちゃんが心配してくれたの何年ぶりだっけ
今入られたら泣き跡が見られちゃう
言葉が口走ってしまった
そう言ってどこかに行く兄ちゃんの足音が聞こえた
言っちゃった...
前までなら...1日前なら『ごめん兄ちゃん』ってすぐに言えたのに
今は体が重くて前に進むことすら出来ない
自分でも思うんだ
誰かに相談すれば速いって
でも、口に出そうとすると声が出なくなっちゃう
ほんとに俺って最低だ