しげが俺に
好きかどうか聞くなんて珍しい。
スマホから顔をあげると
少し目を潤ませて
こちらを見る恋人の姿が目に入った。
聞いても俺の胸元に顔を埋めて
何かを答えようとする素振りは無い
あ、このベンチ
このベンチに座って
しげの気持ちを聞いてた。
しげのことが好きやった俺は
天にも登る気持ちやったけど
あまりにもしげが泣くから
俺までつられて泣いてた記憶がある。
ちょっと、元気なってきたかな?
2人並んでベンチに座ると
あの時に戻った感じがする。
儚げに笑うしげを見て、
涙腺が緩む。
俺しげより年下なんやけどなぁ、笑
優しく背中を摩ってくれるしげに
隣にいさせて欲しいと思った。
手を繋いで歩く。
しげが手を握る力を強くして
俺を見つめるとき、
俺、ここにいてもええんやなって
思わせてくれる。
大事に、大事に、
俺のものにしてもええってことやんな
ちゅ、
背伸びしたしげが俺にキスを落とす。
照れたように逸らした視線を
無理やりあわせるようにもう一度キスをする
頑張って俺についてくるしげが可愛くて
つい意地悪したくなってしまうのは
男の性だと思って欲しい。
しばらくしげを楽しんでると
段々苦しくなってきたしげが
俺の肩を押してくる
今、俺だけを映す瞳に
俺はまた、恋をする。
2つの影が重なって、1つになる。
君が太陽なら、俺は月。
なんて、、、
重なったら
見えなくなってしまうのに












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。