第59話

第53話
273
2023/11/07 09:44





あの後、ローさんに「しばらく寝てろ」と言われ


これからどうしようか悩みつつ


私はそのまま眠りについた。



あなた
あなた
んん
???
おっ目覚めたか?


私は再び目を開けると、船員だと思うが

椅子に座って私の方を見ていた


私はゆっくり体を起こそうとすると

船員?さんが背中を支えて

座らしてくれた


あなた
すみません…ありがとうございます
???
いやいや!いいって事よ!
体の調子はどうだ?
あなた
あっ…最初よりかは全然
大丈夫です。
???
そかそか!なら良かった
ペンギン
あっ俺ペンギン!
自己紹介遅れちまったな
あなた
あっいえいえ!
私はあなたの下の名前って言います。
ペンギン
よろしくな!
ペンギン
そういや、あなたの下の名前ちゃんが
初めに起きてから2日も経ってるんだぜ
あなた
2日…そんなに
ペンギン
いやいや!
あの傷でこんな早く起きれたのは
逆にすげェよ
あなた
あはは…そうなんですか?
トラファルガー・ロー
おい…
ペンギン
あっキャプテン!!


あっ、ローさん…だっけ


やっぱりキャプテンってこの人の事だったんだ。

トラファルガー・ロー
こいつの容態は?
ペンギン
だいぶ良くなった方っすよ!
ペンギン
心拍も安定してますし、体温も下がってるっす
トラファルガー・ロー
ほう…
なら大丈夫だな、ついてこい
ペンギン
えっ!体調が良くなってるからって
この子まだ病み上がりっすよ
トラファルガー・ロー
関係ない。もう起きあがれるぐらいは
体調も回復してんだろ…
トラファルガー・ロー
来い


彼は私を鋭い目付きで視線を向けると

そのまま扉の方へと足を運び

医務室を出ていった



ついて行くしかないって事か…

ペンギン
…まぁ悪い人じゃないっすから
安心してください
あなた
あ…はい。
ちょっと行ってきますね
ペンギン
行ってらっしゃい

私はそのまま立ち上がると

ローさんの後について、周りをキョロキョロ

見渡しながら小走りで着いて行った





タタタ…


…この人、足が長いからか


小走りしないと置いていかれそう



タタタ…

あなた
あッ…


起きたてだからか

足にしっかりと力が入らなくて
足をとられて、そのまま倒れ込みそうになった


あなた
ッ…


……


……ん?


あれ…
トラファルガー・ロー
何やってたんだ…


彼は私の腕を掴み、コケる寸前で

支えてくれていた


あなた
すみません…起きたてだからか…
足がおぼつかなくて…
トラファルガー・ロー
トラファルガー・ロー
ついてこい…


彼はそう言うと、私を元の体勢に戻すと

また歩き出した。


…足が早くてついていけないから
こうなった訳なんだけどね…



あなた
あなた
ん…?


あれ…さっきよりも歩くスピードが…
下がってる?


まさか…気遣ってくれてるの?


…よく分からない人だな。



けど…優しい人、なのかな?



私は少し嬉しさもありつつ
そのまま彼に着いて行った。

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