幼馴染み設定です !!授業が終わった放課後、
私は幼馴染みの部屋に入り浸っている。
本人も嫌がっている訳ではないし、
もはや、そういうのが日常になりつつある。
スマホをいじる手を止め、
私の方を向く。
ほんの一瞬、視線が逸れた気がした。
そう言うと、かっちゃんは小さく舌打ちした。
言いかけた瞬間、
低く、はっきりと名前を呼ばれて、息が止まる。
今まで一度も呼ばれたことのない、下の名前。
驚いて顔を上げると、
かっちゃんは少しだけ眉を寄せていた。
ぶっきらぼうなのに、
どこか照れ隠しみたいな声。
そう言いながらも、視線は逸らしたまま。
一歩近づかれて、逃げ場がなくなる。
少しだけ間があって、
さっきよりも、
少しだけ優しく呼ばれたその名前に、
心臓がうるさく鳴った。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!