どうして私は…あんな事をしてしまったのだろうか…
類さんは心配してくれただけなのに…
私はそう呟きながら校舎内を歩いていた
そろそろ帰ろうか……
…教室に行こう。
きっと今は誰も教室にいない
涙で酷い顔になっている私を見られないで済む。
《2-B》
早く家に帰ろう。
とその時、あるものが視界に入った
すると、バッグの中から一枚の紙が落ちた。
私はその紙を手に取った。
その紙を取った瞬間、心臓が止まった。

最後の文字には……
"あなた"
知っている。私は知っている。
私はこの手紙を書いた。
心が覚えている。
この感情をはっきりと覚えている。
そうだ…私は…
前世の事を全て覚えているわけではない。
ただ…
心の中で前世でも類さんの事を好きだったという事だけははっきりと分かる。
二階堂あなた。
でも私は水無瀬あなたとして類さんの隣にいられる。
叶うんだ。
100年待って…やっと…叶うんだ…
私は何も考えず走った。
誰か与えてくれた奇跡を無駄にしてしまった。
今すぐ行かないと。
そして言わないと。
類さんに
全てを。
そう思いながら、私は屋上まで全力で走った。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。