第17話

🎮🐱第6話 届かない時間
126
2026/01/14 10:37 更新


(ユウマ視点)


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最近、フウマくんの「お疲れ」が少し早口になった気がする。

メッセージの返事も、前より短くなった。


『今日も頑張ってきたよ』

『えらい。ゆっくり休んでね』


たったそれだけのやりとりで終わる夜。


スマホの画面を閉じて、ベッドに転がりながらため息をつく。


(忙しいのはわかってる。でも、“声が聞きたい”って言ったら、重いのかな。)




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それでも、どうしても我慢できない夜があった。


“ほんの少しでも会いたい”

そんな気持ちが、小さく弾けた。


『今日、少しだけ会えませんか?無理なら大丈夫です。』


そう送ってからすぐに後悔した。

“無理なら”って書いたのは、本当は“どうしても会いたい”の隠れた形。


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夜になって、返信がきた。


『終わった。今から行ける。』


その一文を見て胸がきゅっと締めつけられた。


「……ほんとに来てくれるんだ。」


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カフェの灯りの下。

フウマくんはいつもより少し疲れた顔で、それでも笑っていた。


「ごめん、遅くなった。間に合ってよかった。」

「無理して来たんじゃないですか?」

「ユウマが“会いたい”って言うの、初めてだったから。」

「……言わない方がよかったかな。」

「そんなことないよ。会えて嬉しい。」


その嬉しいが本音でもどこかに無理してる響きがあって、どうしても胸が痛んだ。


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「仕事、どうですか?」

「うん、ありがたいけど忙しい。」

「体、大丈夫ですか?」

「平気。……ユウマのほうこそ、最近寝てる?」

「寝てます。」

「ほんとに?」

「……半分くらい。」


フウマくんが小さく笑って、テーブルの上で俺の指に触れた。


「こうやってるだけで、落ち着く。」

「俺もです。」


言葉の温度が一瞬だけ同じになった気がした。


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それでも会うたびにフウマくんの笑顔が少しずつ疲れていった。


「次は、いつ会える?」

「うーん……来週、スケジュール次第かな。」

「……そっか。」

「ごめんね。」

「謝らないでください。頑張ってるの知ってるから。」


そう言いながら笑って、本当は泣きたくなった。


(我慢してるつもりなのに、
きっと、またフウマくんに心配かけてる。)




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その夜、スマホを握ったまま小さく呟いた。


「……どうして好きなだけなのに、苦しくなるんだろう。」


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