第3話

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2023/04/30 12:23
…って事で…
シクイオニ
…なるほどね…
シクイオニ
…あの時の永久と同じくらいなのに…
え?
シクイオニ
ううん…何でもない…
…なぁ…
シクイオニ
ん?
その姿…
シクイオニ
…不気味?
…うん…
これ…生まれつき?
シクイオニ
…?アルビノ…知らないの?
‟アルビノ”?
シクイオニ
生まれた時から色素が薄くなるの…
シクイオニ
だから、体と髪は白くて…目が赤くなるんだ…
…そんなのがあるんだ…
シクイオニ
うん…
シクイオニ
あ…もうこんな時間か…
本当だ…寝ないと…
シクイオニ
いやお前居とくの?
シクイオニ
…だって…独りは寂しいでしょ?
…まぁ…そうだけど…
シクイオニ
シクイオニ
……
……
いやだからって無言でここに居とくのやめて!?気まずいから!!
シクイオニ
…じゃぁ…
!?
あいつは…俺の頭を、自分の太ももに寄せた…(いわゆる膝枕状態)
…え?
シクイオニ
ねんねん ころりよ おころりよ…
すると彼女は…子守唄を歌いだした…
シクイオニ
ぼうやは 良い子だ ねんねしな…
少し…恥ずかしいとも思った…でも…
なんか…胸がポカポカして…落ち着いて……
スー…スー…
シクイオニ
あ…寝ちゃった…
私は、寝ている男の子の腕を触った…
体のない私が、感じるぐらい…とても…冷たかった…
シクイオニ
…今まで…寒かったよね…
なぜか…この子と、永久を重ねてしまう…永久が…寂しい思いをしてなかったら良いけど…
シクイオニ
…ちょっと…私行くね…
寝ている少年に毛布を掛けながら…私はこういった…
シクイオニ
また…明日…

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