第7話

「はじめての"また明日"」
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2026/05/22 14:34 更新
夏祭りまで、あと一週間。





Paletteの中はかなり忙しくなっていた。
ヒョンジン
ヒョンジン
提灯こっち吊るしたい
リュジン
リュジン
そこ通路狭くなる
ハン
ハン
ゲームコーナー最強にしたいんだけど
ジヒョ
ジヒョ
まず片付けてからやって〜笑笑
毎日わちゃわちゃ。





そんな中。





チェリョンは、前より自然にそこにいた。





ソファの端じゃなくて、みんなの近くに座るようになった。





笑う回数も少し増えた。





でも。





まだ完全に安心しているわけじゃない。





ふとした瞬間に、「迷惑じゃないかな」って考えてしまう。





その日。





バンチャンは、キッチンで段ボールをまとめていた。





すると。





リビングから声が聞こえる。
サナ
サナ
チェリョンもおいでよ!
チェリョン
チェリョン
えっ、いや……
ニナ
ニナ
一緒に買い出し!
どうやら、夏祭りの買い出し組を決めているらしい。





チェリョンは困った顔をしていた。
チェリョン
チェリョン
(行きたいけど……)
外、人混み、ちゃんとできるかな、迷惑かけないかな。






頭の中で、不安が一気に増えていく。





すると。
リュジン
リュジン
無理なら別にいいんじゃない?
ぶっきらぼうな声。





でも。
リュジン
リュジン
行きたくなったら来れば
逃げ道を作ってくれる言い方だった。






少し沈黙して。
チェリョン
チェリョン
……行く
小さい声。





でも、ちゃんと自分で決めた。

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商店街。





夏祭り前だからか、人が多い。





ニナは走り回るし、





ハンは余計な物をカゴに入れる。
ジヒョ
ジヒョ
ハン、それ必要?
ハン
ハン
え、光るサングラスいるだろ
リュジン
リュジン
いらねぇよ
いつも通り騒がしい。

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でも、途中でチェリョンの足が止まった。





制服姿の学生たち。





笑い声。





すれ違うだけなのに、胸がざわつく。





息が浅くなる。





その時。
バンチャン
バンチャン
チェリョン
隣に来る。
バンチャン
バンチャン
荷物持ってくれる?
普通の声。特別扱いしない。





でも、ちゃんと気づいてる。
チェリョン
チェリョン
……うん
袋を受け取る。





少し重い。





でも、その重さのおかげで呼吸が戻ってくる。

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帰り道。





夕焼け。






みんな疲れて静かだった。





ニナだけは、まだ元気だけど。

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Paletteの前に着く。
ジヒョ
ジヒョ
今日は解散早めにするよ〜
みんなが荷物を持ち始める。





その流れの中で。





チェリョンは、少しだけ立ち止まった。

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今までは。





帰る時、なんて言えばいいか分からなかった。





「さようなら」も、なんだか距離がある気がして。






でも今日は。
チェリョン
チェリョン
……また明日
ぽつり。




小さい声。





リビングが一瞬静かになる。
サナ
サナ
!!
ニナ
ニナ
また明日ー!!!
ハン
ハン
チェリョンがまた明日って言った!
リュジン
リュジン
みんな反応でかい
一気に騒がしくなる。





チェリョンは、少しだけ目を丸くしたあと。






困ったみたいに笑った。

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その様子を見ながら。





バンチャンは、玄関で静かに笑う。
バンチャン
バンチャン
(……ちゃんと、“帰ってくる場所”になってきてる)
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