テーマパークから戻ってきた日の夕食は、
適当に買ったコンビニ弁当で済ませた。
今は食後に、みんなでのんびりしている。
障子を開け、窓の外から見える景色に目を向けた。
涼しい風が流れ込んできて心地良い。
いつの間にか隣にはハヤトがいた。
旅館のシャンプーの、
知らない匂いが風に乗って私まで伝わってくる。
窓の縁に体重をかけ、ハヤトを見上げる。
暗くてはっきりとは見えなかったが、
確かに、彼の耳はほんのり赤くなっていた。
朝8時から着物レンタルのお店に来て、
今は着物を選んでいる。
最終的に私が選んだのは、
黄緑のグラデーションがかかった着物だ。
ところどころに梅やうぐいすが描かれている。
その後、およそ2時間をかけ、
ヘアメイクと着付けをしてもらった。
お店の外で待っていると、
見慣れない男性が出てきた⋯⋯と思った。
背丈が高くて、綺麗なミルクティ色の髪。
一目見て気づけなかった自分が悔しい。
一瞬照れた様子を見せたが、すぐに私の髪を撫でて、
と言われた。
きっと、今1番情けない赤面を晒しているのだろう。
顔面を両掌で覆ったが、抵抗虚しく、
どちらの手も引き剥がされ、ハヤトに握られた。
川沿いの桜並木を歩く。
周りには屋台がちらほら出店されており、
子どもやカップルが大勢いた。
平日だから少ない方なのだろう、
とは思うが、一瞬でも離れれば逸れてしまいそうだ。
思考が読まれたかのように、ハヤトは私の手を握り直す。
私も強く握り返した。
改めて前を見て歩き直す。
時々うぐいすの鳴き声が、春を知らせるように響いていた。
半強制的にかき氷を食べさせられた。
こういうところ、男子小学生だよねぇ⋯⋯。
こんばんは。
閥といいます。
現在修学旅行で東京に来ています。
京都じゃないんかい!って感じですよね。
次もよろしくお願いします!













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。