そして翌日

｢ふわぁ…｣

｢ごめんねレモンちゃん、勝手にお邪魔して…｣

｢そんな！昨夜は楽しかったし、久しぶりの女子会でワクワクしました！！｣

あーもーほんといい子…

レモンちゃんみたいな子が増えてくれたらいいのに…(大惨事)

｢とても楽しかったです！｣

｢もう…嬉しいありがとうねぇ…｣

もうこの子一生守るぅ…

｢…やっぱり処刑されちゃうんですか？｣

｢さあね、ま、もし処刑でも私だからできないのにな〜｣

｢死んじゃうのはいやなので絶対絶対生きて帰ってきてください…！｣

｢もう君を残して死ねない｣

｢むりかわいい天使キュート｣

｢はわわわ…｣

マジ可愛い…

｢じゃ！行ってくるね〜｣

｢うぅぅ……やっぱり悲しいよぉ…｣

｢大丈夫〜私必ず帰って来るから！！｣

｢んもー泣かないでぇ〜｣

｢じゃーね！また帰ってくるから！｣

｢はい…｣

｢くれぐれもお気をつけて…｣

まーじで死ねない。

処刑になった途端朱雀出してやる()

｢来たか。｣

｢どーも｣

｢…俺もできる限りの事はする。｣

｢どうにもならなかった時はすまない。｣

｢いーよ別に〜｣

｢お待ちしておりました！レイン様！｣

｢他の神覚者は揃っているのか。｣

｢はい。あとはレイン様と女性一人のみとなっております。｣

｢やっほー私アサギ〜名前は？？｣

｢え？？えぇっと、カイセーと申します。｣

｢りょー覚えとく〜｣

(なんだこのノリが軽すぎる女性（ひと）は？！)

カイセーは早速ツッコミを入れた。

(しかもデカ？！レイン様が小さく見える…)

｢…これから俺含め7人の神覚者にお前がどうなるかが決定される。｣

｢今回は偶然のことなので見逃しては貰えるかと思うが、万が一処分にされた場合、俺は何も出来ない。｣

｢へーキミも大変ねー｣

｢そしてここは禁煙だ。吸うなよ。｣

(なんでバレたんだよ！！！！)

チッと心の中で舌打ちをするセツナ

そんなこんなで他の神覚者と合流し、審議にかけられた。

｢どもー！なんか知らんけど召喚されたアサギだよ〜｣

｢今すぐ処刑しましょう。｣

｢落ち着いて下さいオーターさん。｣

｢えー昨日はそんな感じ出してなかったじゃーん｣

｢貴女の喋り方が癪に障るんですよ。｣

｢えーそんなこと言われても〜｣

｢ｺﾎﾝ。早速ですが、私は偶然が重なり合った事例であるため、処罰の必要は無いかと。｣

咳払いをし、場を仕切り直したソフィナ・ブリビアはセツナの処分に反対のようだ。

｢私も。いきなり呼び出されて処分とか可哀想…｣

寒っと身震いしながらもツララ・ヘイルストーンは同様に反対の意を示す

｢そうですねぇ…個人的にはお2人と同様なのですが…｣

｢まだ、彼女のことを信用しきれておりませんので。｣

｢まずは、彼女に彼女自身のことを説明してもらいましょう｣

カルド・ゲヘナはセツナに対し、疑心を向けているようだ。

｢ん〜説明かぁ〜…｣

｢一から言うのめんどいんだよなぁ…｣

｢ならば、我々に貴女の記憶を見せては貰えないでしょうか？｣

｢え、そんなことできんの？｣

マジで？？と感嘆の意をセツナなりに述べた。

｢なら、俺は薬取ってくるぜ？｣

｢お願いします。｣

唯一セツナと並べるかな？という感じの体格をしたレナトスがある薬を取りに保管庫へ向かった。

｢ところで、貴女は魔法を使えますか？｣

｢え、使えると思う？？そんなわけなくない？｣

｢…まあ、だいたい予想は着きましたけれど。｣

しばらくすると、

｢おーい取ってきたぞ〜｣

｢ありがとうございます｣

｢では、アサギさん。この薬を飲んでください。｣

オーターは淡々と伝える。

｢…これってさ、特定の個人に私の記憶が映されるの？それとも天井ら辺に出てきてみんなでシアター風に見るの？｣

｢後者が近いな。｣

｢……｣

｢どうした。さっさと飲め。｣

｢ちょいまち、後者ってことはそこの女の子二人も見るってことよね？｣

｢そうですね。私達も神覚者ですから。｣

｢なに、何か問題でもあるの…？｣

｢うっわぁ、考えてなかった…どうする、、｣

そうセツナの過去はとてもとは言わないが、女性にしてはとてもショッキングな物であり、見たところ男尊女卑の環境で育って居ないことから神覚者二人に見せることを躊躇していた。

｢あ〜…どーしよ、うーん…｣

｢うーん…｣

セツナとしては、なるべく女の子は傷つけたくないし、怖がらせたくもない。

かと言って今更見せないのもそれはそれで怪しまれる。

ここで葛藤が生まれていた。

｢なんだ？そんなに嫌なのか？｣

今まで黙っていたライオ・グランツが話しかけた。

｢うおっ宿儺?!｣

｢どうしたナイス・ガイ？｣

｢私オンナ｣

(あ〜びっくりした、、)

｢んや、嫌だって訳じゃないんだけど…｣

｢ん〜…｣

｢よし、そこのお二人さん！！｣

｢はい。｣

｢どうしたの。｣

｢気分が悪くなったら即退室！！オーケー？！｣

｢は、はあ、｣

｢わかった、、？｣

｢よし！その他も同様！気分悪いなら強がらずにさっさと出てく！！いい？！｣

｢そこまでか？｣

｢そこまでなの！！｣

ライオ・グランツの問いに勢いよく答える。

｢よし、じゃあ呑むぞ！！！｣

｢意味が違う。｣

ゴクッと一気にセツナは飲み干した

｢…っ、なんか酸っぱいんですけど…｣

その途端、頭痛がセツナを襲い、周りは映し出された映像に呆気を取られていた＿＿