今日は曇り空だった。
先が見えにくい霧もおまけについてきている。前がなかなか見えず、周りの人の声は聞こえるが姿が見えないほどの霧が出ていた。
一寸先は闇。
将来のことは、ほんのわずか先のことですら、全くわからないということだ。今、仮に平穏が訪れていたとしてもこれがいつ崩れるかもわからない。
誰だって、将来何が起きるなんて確定した未来を見ることなど誰もできないのだ。
先ほども言ったが、この濃い霧のせいかギャングも大型をやるには視界が悪すぎるのか通知も来ない。きっと今日はこの霧が晴れない限り暇だろう。
特殊刑事課のせいで寝不足&体調不良のダブルパンチでかなりのダメージを負っている。俺はその二つを解消しようと、署内のベンチの上で目を閉じた。
ポーン
しばらくベンチの上で眠れていたのか、久しぶりに聞いた通知音。
【2060 銃器の発砲】
銃器の発砲通知が来る。
場所はこの街の大きなギャングの餡ブレラの本拠地だった。
おそらく今日のこの深く濃い霧で何も犯罪ができず、あまりの暇さに撃ち合いを始めてしまったのだろうと推測する。本来ならここの銃器発砲通知は行かなくても全くもって問題ないのだが、不本意ながら今は俺は暇だ。
最近餡ブレラのメンバーに会っていないのもあり、久しぶりに会いに行こうと思いゆるりと腰を上げる。近くにいたつぼ浦にも声をかけ、一緒についてくるように言う(強制する)。
「ちょぉぁwアオセンんんんーー??なに勝手に護送なんかしちゃってんスかぁ?」
「はいはーい、口答えしないよーに!ちょっと付き合えーーー」
警察署の屋上へ行き、ヘリに乗り、助手席にはつぼ浦を乗せる。
つぼ浦はなんで誘拐したとかなんとか騒いでいたが、いつも通り他愛のない話をし、2人でゲラゲラと笑う。上空は曇り、目の前は霧で覆われてほぼ何も見えない。
お陰でいつもよりスピードは出せず、機体も少しフラフラしている。
「アオセンーーー事故らないっすよねぇ?!空の悪魔と呼ばれたようなお方が!w」
「っはwナメんじゃねぇよwお前だけ助手席から落としてダウンさせるとこだってできんだぞお?」
「ちょっ!それはエグいですってぇ!こんなとこでダウンしたら救急隊めんどくさくなってきてくれないっすよぉ!!w」
「そりゃそうだわwとりぎんとか絶対『またつぼ浦か。じゃあいいわ』とか言いそうだわw」
「俺の命そんな軽い?!」
「ガハハハwww」
今は上司と部下というような感じは取っ払って、他愛のない煽り合いをする。
この感じが心地いい。確か、つぼ浦なんかよりもっともっと年下で、これくらい軽口を叩き合えるような、そんな子。
子?俺はこのロスサントスの警官だ。子供といえばれむせんくらい。だが、れむせんとはそんな軽口を叩き合えるような仲でもない。
なら誰だ?
天真爛漫、明朗闊達というような言葉が似合うような子。手で掴めないほどサラサラした男に触り心地の良い、男しては少し長めの髪。橄欖石や、ペリドットのような神の愛し子しか与えられそうにない綺麗な瞳を細め、白い歯をこぼす。誰からも好かれるような子なのに、俺に構ってかまってとちょっかいをかけてくる。
それに軽く仕返しをする俺を楽しそうに見ながら廊下を全力ダッシュする黄緑色の鮮やかな迷彩柄のパーカーの後ろ姿。
『猿!!』
『猿、?』
『やめてぇや!やめて!!』
『せんせぇ、ごめん、ごめんなさい。俺が、俺が次の鬼のはずだったんに、俺が、俺が、』
『俺が死ねばよかったのに』
「、、ァォセン!ァオセン!アオセン!!前!前みてください!!!ちょっ!マジで事故るって!!!!」
「ッッッ!!!」
目の前に鉄塔が迫っていた。
慌ててヘリの機体を右に倒す。するとヘリは右に曲がり、なんとか鉄塔を回避することに成功する。
「ちょっ!なにやってんすか?!w空の悪魔様ぁ?!www」
「、、、すまん。ぼーっとしてた」
「、、気をつけて欲しいっすね。俺ら2人ともダウンするところだったんすよ。この山ん中で。」
「、、、」
なんとなく気まずい雰囲気になり、お互い黙る。そのあとは目的地に着くまで完全な重い沈黙がヘリの中を占めていた。
長編の一話目ですわ!!
長い、よ?まだ一話目の八分の一くらいですーーー!!まだまだやりますわよぉー!!
ぼくはまだまだ書くつもりッスーー!!!
まだまだやるわ。
アンケート
内容もっと長くして良い?
良いよいいよ。もっと長くして。
95%
いやぁー?読みにくいから長くすんな
5%
投票数: 302票
アンケートもヨロ。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!