これは私がまだヒーローとして活動していた時
なんていいながらお得意の跳躍からのキックでKOZAKA-Cを倒していたのだが
そんな大きな泣き声が聞こえ、そちらを向くと
瓦礫に挟まれた女性、そしてその女性に対してまま、と呼んで泣き叫んでいる少女
私は考えるより先に体が動いていて
瓦礫を持ち上げようとする
しかし、こんな貧弱な女一人じゃどうにもできなくて
でも、どうにか助けるために考えていたんだけど、瓦礫に気を取られすぎて、
後ろにKOZAKA-Cが居ることに気がついたのは少女の怯えた声が聞こえた時だった
面食らっている私にはお構い無しで殺しにかかってくるKOZAKA-C
この子だけでも守らないと、そう思って私は少女を抱きしめ、KOZAKA-Cに背中を向けた
痛みを覚悟し、ぎゅっと目を瞑っていたが、痛みは一向に来ない
そしてその代わりに
なんて元気な声と、雷が落ちる音
吃驚して、抱きしめたまま後ろを向くと
呆気なく倒されたKOZAKA-Cと
少し薄めなオレンジに水色のグラデーションが入っている筋肉質な男性が立っていた
その男性は此方に気づくなり
なんていいながら瓦礫を軽々と持ち上げた
心の中で呟いたつもりが、声に出ていたらしく
不意に、そんな声が上から聞こえてきて
驚いて、思わず上を向いた
これ以上私の過ちを、善行にしようとして来ないで欲しい
そんな事を、全くあったこともない、初対面の男性に言われて、
普段は『何様だよ』なんて返していたんだろうけど
この時は声が出なくて
代わりに涙が流れ続けていて
そんな私に気が着いたヒーローは
と、割と大きな声で叫んで
私はヒーローに、必死に伝えると
ヒーローは、少し嬉しそうな顔をして
と、私の頭を撫でる
…それが私の初恋だった
大幅に変えました!!!













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。