no side .
数分前まで騒がしかった地下通路にあるのは、
底なしの哀しみに溺れている者の姿。
伏し目になる者、目に涙を溜める者、弱音を吐く者、
その哀しみの表現は様々である。
だがそれも段々落ち着いてきたのか、
彼、オリバー がようやく言葉を発した。
目にうっすら涙を溜め 伏し目になりながら謝る、
その姿は 普段の彼から考えられないものだった。
___どうやら事は無事解決したようで、
また1つ、6人の笑顔が増えた気がした。
仄暗い地下通路とは裏腹に、
また1つ、笑顔が増えていく。
嘘偽りのないその笑顔で、6人が笑いあっている。
けれど、
" こんなに笑えるのもいつまでなのだろうか、? "
no side .
無事 異変についてのことで和解した同期6人たち。
"あとは全員で出口へ向かうだけ!"のはずが、
どうやら話はまだ終わっていなかったらしい。
そのせいなのか、中々足音が聞こえる気配がない。
緊迫した空気が流れていって _____ はないけれど。
オリバーが気を持ち直した後に、
レオスは「待ってました!!」と言わんばかりに
同期5人へある相談を持ちかけようとしていた。
レオスが言うご相談とは、
先程の騒動の半ばにこちらを通りすぎていった、
"おじさん"が関連しているのかもしれない。
レオスが言う"エデン組メンバーの詳細"とは
まるで 非公式wiki を模したかのように
メンバーのありとあらゆる情報が載せられていた
おじさんのスマートフォンの画面を指す。
「 漢検一級 (になりたい) のおれでも厳しかった 」と、
アクシアが冗談めかして話す。
因みに難読漢字ではなく、単なる"文字化け等"
であるため 漢検一級 とやらは全く関係ない。
信じられない出来事だった。
レインが慌てて様子を見に行くのも納得である。
メンバーのうち2人の詳細が黒く塗り潰され
消されているのが可笑しいのは 明らかだろう。
ものの数秒でスマートフォンをとってきた彼女。
……ボディーガード、恐るべし。
口を開けて固まる2人、視線の先は画面右下の文字
そこには"チャット欄"とかかれている。
どうやらこのページでは外部と連携が取れるそう。
そのチャット欄には既に何件ものメッセージが。
差出人はすべて同じユーザーのものなのだが、
6人が目を留めたのはそのメッセージの
"内容" と "見覚えのあるユーザー名" である。
《 チャット欄 》
20** - 11 . 23 / ユーザー がサーバーをエクスプロイト /
そのユーザー名は、
数年前に卒業したが、未だ多くの人に愛される
とある先輩ライバーのものだった。
ユーザーの名前は ___________ と言うらしい。














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!