中々発見されない三人を心配に思いながら、私はあの日以降知り合いになった月花先輩のお手伝いとして生徒会に関わるようになった
生徒会に出入りするようになっていこう、私は月花先輩、月詠先輩、パラスケ先輩とよく会うようになった
因みに芦花先輩の代わりに月花先輩がオーラなどについて教えてもらうようになったけど、はっきり言ってすごいスパルタで怖い
私は普段から座禅でオーラを増やして、芦花先輩からは能力やオーラの扱い方を教わったけど、月花先輩からは逆にオーラを抑える方法を習っている
既に私のオーラ量はなかなかの量になっているらしく、それを放置していると常に周りを威圧しているような状態らしい
だから上手く行っていないととにかく暴言の嵐で……
こうやって生徒会で月詠先輩たちと話している時間が一種の癒しだ
まだ寂しいし不安だけど、ようやく芦花先輩たちがいない時間に慣れて来ていたころ……
七月の後半、夏休みに入って私は実家へと戻った。でも
今日は休日だから父母共に家にいるはずなのに、家の中からは誰かの気配はなくて、買い物にでも行ったのかと不思議に思いながら家の中に入った。
そして
リビングで眠るように倒れている両親がいた。
前までの私ならまあこんな風に寝ちゃうときもあるだろうって思っただろう、でも今の私は二人から生きている人なら僅かにでも持っているオーラの一切を感じなかった
大慌てで呼んだ救急車で二人は運ばれていったけど、二人とも病院で死亡が確認された
突然の両親の死に、まったく理解が出来ず、頭も回らなくて病院の椅子に座って呆然としていた
私は思わず大泣きしながら月花先輩に縋ってしまった
月花先輩が言うには、ここ最近外傷も病気も何の以上もないのに突然死する人が増えているらしい
そうして私は月花先輩の実家である四国の四季神社にしばらく厄介になることになった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!