第14話

#14 赤の結託と侵攻予告
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2025/08/03 12:41 更新
1953年6月2日。
初夏に入り若干暑くなって来ている中、政府要人と首相・東條や村上、米内などが呼ばれた。
三浦誠
…皆さん、緊急事態です。ウラジオストクの書類と釜山の書類を改めて確認したところ、中共・朝鮮による我が国への攻撃を示唆する文章が発見されました。
中宮新野
…また、その攻撃の日付が近々であり、東京へ7/15となっています。
東條真一
…なんか面倒なことになりつつあるのはよくわかった。
村上綾乃
この文書でもすでに朝鮮が日本と戦争すると明言しているようなものじゃないですか…!
武装警戒を出すべきですよ!
米内光政
自衛隊の防衛力と現在の法律では即座的対応力が足りないかもしれませんね。
岸首相
ああ、法案は「国家保安全権法」と「非常時緊急措置法」が現在可決されている。
保安全権法は自衛隊に対して付与されるものであり、宣戦布告・または攻撃の直前までに可決されればいいが、「議会の3/2、天皇陛下の承認により"優先的物資調達権・緊急逮捕権・防衛力の為に土地や物資の借用"が許可」される。ちなみに、3番目のものは国家からその物資・土地の使用者へ謝礼金が贈られる形だ。
そして緊急措置法だが、これは私レベル、又はそれ以上の権限を議会的に承認された人物へ付与する。それには君たちも含まれている。
「国家保安全権法」について

第一の法案は、「国家保安全権法」――
これは国家に対して明確な武力的脅威が存在する場合、自衛隊に対し広範な防衛執行権限を一時的に付与する法律である。
主な条文には、以下のような規定が含まれている:
国会の三分の二以上の賛成および天皇の承認により発令
発令下においては、以下の特権が付与される
  - 優先的物資調達権
  - 緊急逮捕権(防衛に関わる重大案件に限る)
  - 防衛目的による土地・建物・資材の緊急借用(国による謝礼金支給)

「非常時緊急措置法」について

第二の法案が「非常時緊急措置法」――
この法案は、危機時において首相や閣僚以外の個人に、特定の分野で“場合によって首相を超える行動権限”を一時的に付与する制度であった。
発動には国会の過半数の信任が必要
一度信任された者は、最大90日間、緊急対応に関する執行権限を保持
軍事、公安、経済、情報など各分野で複数名に付与可能
万一暴走・越権が疑われる場合には、首相による再信任決議提出、又は国民または議員らによる署名提出により「再信任投票」を実施可能
岸首相
これを動かすことがなければいいが…
下手したらこれで独裁的政権樹立も可能になりかねない。
東條真一
若干独裁的権力を手にしやすくはなってますが、しっかり不信任も出しやすくはなっていますしいい塩梅では?
米内光政
私は昔民を護ってきた者として必要なのは「行動力」「信頼度」「協調性」と考えています。
それらの権限でさらに行動力を上げ、信頼度を得て、協調的な政治ができれば良いのではないでしょうか?
岸首相
一理あるな。
6月20日。本格的に暑くなり出したこの日、日本政府要人が一気に冷え込んだ。
中宮新野
大変です東條さん!
抗議声明が放送されています!
東條真一
…なんだと?
我が偉大なる朝鮮民主主義人民共和国政府は、
東の朝鮮海に存在する“日本諸地域”に対し、次のように厳重なる警告を発する。
我が国は、"古来よりの固有領土たる済州、対馬、五島列島、そして九州北部一帯"の即時返還を要求する。
この地域は、反動的軍閥国家・日本帝国によって朝鮮より略奪された歴史を持ち、いまだ真に清算されていない。
よって、これらの地に駐留する軍事勢力を撤収し、速やかに主権を朝鮮へ明け渡すべきである。
そもそも現在の“日本地域”は、国家としての正統性を持たず、占領軍の傀儡政府に過ぎぬ。したがって、日本という存在は国家ではない。
この無資格の地域政府が我が国に対しいかなる抗議を発しようと、それは国際的に認められない。
さらに、自称“民政政府”による軍備増強、当該地域への弾圧や外征的体制構築、反人民的思想は、我が国に対する明確な挑戦である。
わが人民と革命政府は、これを絶対に見過ごさない。
必要があれば、我が朝鮮人民軍は武力を行使し、
日本地域に再び“人民による正義の鉄槌”を下すことを、ここに明言する!
九州の人民達よ、抑圧から解放される日は近い!
労働者の赤き旗を掲げよ。
我らは、革命の鉄槌をもって、再びお前たちを“真の祖国”の元に迎え入れるだろう!
村上綾乃
…済州は仕方ないかもだけど、対馬や五島列島、さらには本土の九州北部まで…
逆に呆れるわ。
東條真一
多分に挑発的発言が含まれている。
日本地域や帝国主義、完全な国家否定…
これはもう"準戦時体制"の発動を首相に提案しなければな
岸首相
…いよいよか。
米国にも通知を行った。
東條真一
首相、今こそ国家保安全権法の発動を議会に提出するべきです!
日本の国家・政府を否定する内容なのでもう戦時体制に入らなければ不意打ちを喰らえば崩壊します!
岸首相
今は東條くんのみしかいないか。
一応最新の機密情報になるが、米国はDEFCON3、英国は日本へ武装の緊急貸与を準備しだしている。
また、ソ連は静観の姿勢を取っている。
その為、中朝が敵となる。
また、英連邦のインド共和国なども警戒しているそうだ。
東條真一
ということは横須賀や長崎の米海軍は警戒開始と。
岸首相
ああ。また、宣戦布告時は日本自衛隊と行動を共にする旨も受けている。
東條真一
要は参戦と。
岸首相
戦争は避けられるだけ避けたいが、遅延工作も公安が行っている。
またCIAによる軍事情報や暗号解読を行なってもらい、それの情報を元に動いている。
東條真一
あとは7月15日に何事も無ければ安心できますがね…
次回、防衛攻撃論と9条廃止

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