会社に到着して
自分のデスクに座るあなた
ニコニコするあなた
それを聞いていたラウールが
岩本へ耳打ちをする
照がラウールを睨みつけると
ラウールは呆れた顔でPCへ目を戻した
《照サイド》
年下のラウールに言われた事が図星で
返す言葉も見つからなかった
俺は自分の気持ちからずっと逃げている
でも逃げてきたからこそ
ずっとそばにいられた
こんな状況
今までも何回かあった
幸せいっぱいのあなた
でも必ず何かしらの相談をしてくる
俺はその役目で十分だった
上がりの時間がかぶれば、一緒に帰っていた帰り道
今日は俺1人
エントランス前で
幸せオーラの隠せていないあなたがいた
目が合うと
全力で手を振ってくれる
子犬みたいなあなたがやっぱり可愛いかった
思わず近寄って、声をかけてしまう
あなたが俺の後ろに目を移すと
花が咲いたような恋する顔になるあなた
言葉がなくても
ふっかがきた事はすぐにわかった
でもあなたの顔がすぐに曇った
俺も後ろを振り返ると
ふっかは女性とエントランスを出てきた
あなたの声は寂しそうな声だった
表情が元に戻って
笑顔のあなたが背中を押してきた
照の後ろ姿を見送る2人
《照サイド》
ふっかと一緒に出てきた人を見て
明らかに表情が曇ったあなた
こんなあなたの顔は見たくなかった
手を繋いでご飯屋さんに向かった
《あなたサイド》
またあの女性と出てきた
またあの恋をした目をしていた
でも付き合ったばかりだから
波風は立てたくない
だから彼女のことを追求はしない
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。