人はどうして人を裏切るん。
人が共に過ごすことが当たり前で
楽しくて
誰も
誰も苦しまないで
生きていたら。
母さんは病気だった
それはそれは重い病気で
俺は母さんが外に出て、歩いてるところを見たことが
ずっとなかった。
父親は看病疲れで酒に溺れた
生活していく金なんてもちろん無い
借金ばっかして、俺の飯もなかった。
本当の看病疲れなのか
金がないからなのか
父親は
母さんのことを殺した
気持ちの悪い嘘をついて
父さんは罪を否定した。
そこから暫くして出てきたのがコイツだった。
父親の最後はこれだった
たったこれだけ。
どっちも役立たずだ。
俺の親は結局は身内に殺された。
スッ…
「苦しめよ」って
こっちゃもう生きる意味もないくらい苦しんでんねん
涙も乾いた。
痛みも苦しみも
もう味わい尽くした。
俺の父親の黒さでコイツはこんなちっこいんか?
ならあのクソ親父の黒さは?
クソ親父の本心なんか?
作らずに生きて、アイツだけ笑って
自分に殺されて、良い気味や。
どいつもコイツも笑っとけ。
好きにしろ。
もうどうでもええと思っとった。
でも
コイツらに出会って変わったんや。
初めて、まだ生きてみてもって思えた。
コイツらが苦しんだら助けてやれる。
俺ならできる。
そう思える。
どこまでも空が飛べると錯覚するぐらい
コイツらからもらった元気は計り知れない。
やから
りうらの涙を見て最初に、助けたい、と思った。
苦しい思いはして欲しくない。
笑っててほしい。
俺の陰が魔討にいる。
やめろ。
いくな、帰るな。
ここにいろ。
いやだ。
俺は俺にりうらを殺して欲しくない。
俺がりうらを殺したくない。
コイツの体も心も、もうボロボロなんや。
俺が、助けるー…
ふわっ…
ホントはあなたのこと、忘れてなかった。
やけどなんかやだった。
あなたが居なかったら、この事実を知ることもなかったかもしれん。
そういう黒い部分も直せない。
りうらの目に前からの灯火が映ってる、とわかった時
本気で取り戻したいと知った時、
俺は、やっぱり怖かった。
その真剣な眼差しを向けても
あなたの記憶がコイツらと同じように消えてたり
見たくもない光景が広がった時
絶望して欲しくなかった。
やから知らないふりしとったけど
もう無理や。
俺もあなたと一緒に過ごしていたい。
ガチャッ!
俺は今日を忘れない
桜の華は散らない。
その美しさは、儚さは
時代を超えていろいろな人の目に写る。
時には喧嘩しよう。
そして抱き合おう。
世界の扉は
友情を示す
俺は
俺は今日を忘れない。




















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。