梶さんは私と喋ったあと相当眠たかったのかソファーの上で寝てしまった。
私はベットまで抱っこして運ぼうかと考えたが、自分も酔いが回ってきていたらしくベットまで行く気になれなかったので梶さんはソファーに横にならせて、私はソファーの横の絨毯の上で寝ることにした。
そしてしばらくしたあと
ドン!という鈍い音で目が覚めた。
私は何事かと思い慌てて起き上がった。
すると横にはソファーの上で寝ていたはずの梶さんがいた。
どうやら落ちてしまったようだ。
と思い梶さんを持ち上げようとしたところ、、、
梶さんは私に抱きつき床に押し倒してきた。
私は梶さんに潰されるような形で倒れてしまった。
梶さんは無意識でやっているようだ。
寝息を立てている。
梶さんの体温ですこし生暖かい。
梶さんは私をだきまくらのように抱きしめてきた。
少し苦しかった。
人肌があるからだろうか。すごく落ち着く。
抱きしめられるのなんて何年ぶりだろう。
私は眠った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。