🐣 side
窓の外からは 、大人たちの談笑する声が聞こえる。
今の大人達は 、みんな成長することが出来た人達。
いいね 、選ばれなくて。
価値のない低脳で。
にいは 、生贄になった人達は 、お前らみたいな
明るい未来を歩むことができないのに。
誰よりも頭が良くて、誰よりも運動が出来て 、
誰よりも優しくて 、誰よりもカッコいい、
自慢の兄だったのに。
なんで 、なんで 必死に、懸命に、正しく生きてきた人が不幸になって、無意味な時間を過ごして、遊び回ってきたお前らみたいなクズが幸せになるの?
なんで 、努力すればするだけ報われないの ?
努力に意味なんてなかったの?
なんで最初から教えてくれなかったの ?
分かっていれば 、努力なんてしないのに、なんで?
なんで私はあの時止められなかったの?
あの時、体さえ動けば、にいの後を追えたら ───
今日は 、にいの命日だ。
私の兄 、柊 流叶 の命日 。
そして 、また一つの尊い命が失われた日。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。