何分か経った後、夫は現れた。
意外にも遅い到着だった。
早速銃を取り出して頭をぶち抜こうとするのを宥める。
オメルタで雇って貰えば面白いことになりそうだし。と言う本心は隠しておいた。
有無を言わせぬ口調に短く返事をする。
ビクリと彼の肩が震える。
先ほどまで以上に低い声にびっくりしたのだろうか。
笑ってしまったのは申し訳ない。
けれど、こんなにストレートに言っていると面白くて笑ってしまう。
彼はしばらく黙り込んでからゆっくりと口を開く
一発目にそれを当てるとは。
ウェスは確かに両利きだ。どちらも使えるように矯正した、という話は聞いている。
確かにそうしている。
撃ち慣れている右手で撃つのが多く、左手で撃つのはあまりみない。緊急時以外は。
あと、背中のベルトに上手く隠してあるけど小刀と拳銃が予備でありますね。
そう言って彼は話をやめた。
同意はしてくれない。多分認めるのが嫌なだけだろう。今度は尋問みたく質問が始まる。
本当に情報をペラペラと喋る。
本人が言っていた通り情報屋には向いていない。
彼は情報を吐き出すことに抵抗がないようだ。
タイムリミットは近い。
この三時間でなにか策を練らないと。
そう言えば聞いたことがなかった。
さっきまでへらへら笑っていたが急に清々しく笑う。
予想外と言うほどでもないが、名前がないとなると何と呼んだらいいか。
不思議そうに言葉を繰り返して、うん、と頷く。
覚えた。と一言つぶやくのが聞こえた。
HASMとは超記憶のことで、生まれてからほとんど全ての出来事を記憶している。
忘れられない呪いみたいだ。
どう言うこと?そう書こうと思ったけれど、この後どうするんすか?と話を逸らされ聞くことはできなかった。
ほぼ一ヶ月ぶり?
ホホホ…笑
すいません。
多分この後もこんな感じの投稿頻度なのでご了承くださいな











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!