今日は1年ぶりに七不思議会議がある。
会議と言っても報告だけ。
でも今日は違った。
今日は一番はじめに「八代寧々」について。の議題がでた。
やはり、祓い屋…霊力が高くない人間がいるという事は、近々死んでしまう。という事だからか。
俺は正直言うと「どうでもいい」
優しくしてくれるのは嬉しいけど、俺はもう死んでしまっているのだ。
そこら辺の感覚はマヒしてしまった。
俺は「花子くん」というものを演じているだけで、「柚木普」としての感情はほとんど死んでしまった。
あなたせんせの、あの死んでしまった日から。ずっと。
ずっと話しかけられていたらしい。
それに気付き返事をすると皆がシーン…としてしまった。
そして一番に口を開いたのは
七不思議1番目「3人の時計守」のうちの一人過去を操るカコだった。
いつもなら「そーう?」と誤魔化していたが今日は反応してしまった。
みさき階段は薄々感じていたようだった。
ヤシロの事を話しているのは分かっている。分かっているけど、俺はあなたせんせの事しか頭に入ってこない。
逆に言えばずっとあなたせんせの事しか考えてない。
うわっ。跡になってる…
…もっともかもしれない。でも俺はあなたせんせの名前を出され、怒ってしまった。
みさき階段は少し悲しい表情で言った。
やってしまった。今までこんな事なかったのに…
皆がこっちを見てる。憐れんだ目や、悲しそうな目で。その視線に俺はいたたまれなくなり
その場を去ってしまった
あぁ、『また』やってしまった。
やってしまったのはこれが一回目ではない。
今考えるときっと心配してくれていたんだ。
このときの俺はそれに気付かなくて
と言ってしまった。
先生は普段無表情だけど、傷ついた顔をしていた。
これが一回目だ。
あなたせんせ、なんで逝っちゃったの…


















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!