当然そんなこと口が裂けても言えるはずがなく……
心の奥底に仕舞い込んだ
資料の整理をテキパキと終わらせて机に突っ伏す
グクへの気持ちがなくなってしまえばいいのに…
グクを見る度、声を聞く度、触れる度に、
全身がグクを好きだって叫び始める
気持ちは消えることはないのかもしれない
パッと顔を上げて机の上を見渡す
そこには確かに1枚資料が残っていた
ため息混じりに封筒に入れてまた机に突っ伏した
♡♥︎♡
いつの間にか寝てしまっていたらしく、
頬を撫でられる感覚に目を覚ました
ゆっくりと目を開けるとグクと目が合う
それだけでまた心臓がドクリと跳ねた
そう言われ渋々立ち上がろうとするが、
いつの間にかソファに移されていたことに気付く
しかも毛布まで掛けられちゃってるし… (
また、グクの優しさを感じた瞬間だった
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。