第7話

獣たちの立場
13
2024/11/28 12:06 更新
シフォンがスマホの電源を切っておよそ半日後
シフォン
シフォン
はぁ……はぁ……
コンコン

と、部屋の扉をノックする音が聞こえた
シフォン
シフォン
は、はーい……
シフォンは嫌われたという最悪の考えと
何度目かの発情期の波を乗り越えたことから
思考があまり回っておらずここが自宅ではなく
宿泊しているホテルだと言うことを忘れてドアを開けた
シフォン
シフォン
……え?
そして、ノックの主を見てすぐさま扉を閉めようとするのだが
フーヤオ・メテオライト
フーヤオ・メテオライト
やっと……見つけたぞ
扉をつかんだフーヤオは乱暴に扉を開き
部屋の中に入ってくると

ガチャ

と、内側から扉の鍵を閉めた
シフォン
シフォン
な、なんで……
フーヤオ・メテオライト
フーヤオ・メテオライト
はぁ、お前が全く既読もつけず
居場所も教えなかったから
皆が心配しているぞ
シフォン
シフォン
だ、だって……
シフォン
シフォン
嫌われたと思うから………
ずょん
フーヤオ・メテオライト
フーヤオ・メテオライト
はっはっはっ、気にしすぎですよ!
あなたの方がもっと迷惑をかけられているでしょう?
シフォン
シフォン
それは……僕だから……
フーヤオ・メテオライト
フーヤオ・メテオライト
全く……
その言葉にフーヤオはやれやれと言わんばかりに首を左右に振ると
フーヤオ・メテオライト
フーヤオ・メテオライト
あなただから厄介ごとを受けてもいいと?
シフォン
シフォン
(コク)
フーヤオ・メテオライト
フーヤオ・メテオライト
それはあなたがブルーナイト家の
実子ではなく養子だから____と?
シフォン
シフォン
(……コク)
フーヤオ・メテオライト
フーヤオ・メテオライト
少し違いますか……
では、どう違うのか自分の言葉で
教えていただけますか?
シフォン
シフォン
………みんなには恩があって、僕は返せてない………から
シフォン
シフォン
僕なんて………だから……
フーヤオ・メテオライト
フーヤオ・メテオライト
本当にあなたは……はぁ……
フーヤオ・メテオライト
フーヤオ・メテオライト
仮に、まぁ万に1つもありませんが
皆が恩を返して欲しいから友達付き合いをしていると言うのなら
ずょん
フーヤオ・メテオライト
フーヤオ・メテオライト
私が全員切り殺す
シフォン
シフォン
……(ビクッ)
シフォン
シフォン
だ、駄目…だよ、フーヤオ
みんな、いい人だもん
フーヤオ・メテオライト
フーヤオ・メテオライト
ふっ……さっきまで恩があるから友達付き合いをしていたなんて言っていたのにか?
シフォン
シフォン
そ、それは
フーヤオ・メテオライト
フーヤオ・メテオライト
昔から臆病なのは知っている
だが必要以上に恐れる必要がどこにある?
フーヤオ・メテオライト
フーヤオ・メテオライト
さぁ……
そう言ってフーヤオは手を差し伸べてくる
そして、その手を掴もうとしてハッとする

僕がなぜホテルに、誰も会わないように逃げたのかを
シフォン
シフォン
ご、ごめん……フーヤオ
まだ、一緒に帰れない
フーヤオ・メテオライト
フーヤオ・メテオライト
"まだ"……ですか、それはなぜ?
シフォン
シフォン
えっ……と……うっ………
フーヤオに説明しようとしたところで
一際大きな波が襲いかかってくる

そもそも、僕はフーヤオを見た瞬間から
波が収まらなくなっていた

それでも、耐えられたのは怖かったからだ

だけど、フーヤオの言葉に安心した瞬間に
恐怖に抑えられていた発情期の波がまとまってやってきたのだ
シフォン
シフォン
に、逃げ……
フーヤオ・メテオライト
フーヤオ・メテオライト
馬鹿か、お前の周期くらい知っている
フーヤオ・メテオライト
フーヤオ・メテオライト
元々、そのつもりだ
シフォン
シフォン
い、嫌…だよ…
フーヤオは、フーヤオだけは……
無理やり……ヤリたくないよ……
フーヤオ・メテオライト
フーヤオ・メテオライト
私は構わない
お前のことはずっと好きだからな
シフォン
シフォン
……え?
フーヤオ・メテオライト
フーヤオ・メテオライト
もっとハッキリ言わないとわからないか?
いや、こんな時にする言うことじゃないだろうが……別にいいか
ずょん
フーヤオ・メテオライト
フーヤオ・メテオライト
私はシフォン……
あなたのことがずっと好きです
もし、YESと答えてくれるのなら
襲おうとしてもらって構わないですぞ
シフォン
シフォン
ふ、フーヤオ……
僕、も、僕もずっと……
シフォン
シフォン
ずっと、フーヤオのことが好きです
そう言って僕はフーヤオに向けて手を伸ばして・・・
シフォン
シフォン
うわっ____
押し倒された
フーヤオ・メテオライト
フーヤオ・メテオライト
ようやく……ようやく叶いましたぞ
シフォン
シフォン
フー、ヤオ?目が…怖いよ?
フーヤオ・メテオライト
フーヤオ・メテオライト
ずっと待たせるからですな
フーヤオ・メテオライト
フーヤオ・メテオライト
離れ離れになる前から好きだったのに
気づいてくれなくて悲しかったのです
フーヤオ・メテオライト
フーヤオ・メテオライト
あなたは私のことを友人もしくは幼馴染
としか思っていないのか……と
ずょん
フーヤオ・メテオライト
フーヤオ・メテオライト
そして、そんな思いが実った今
加減するとでも思うのか?
シフォン
シフォン
……ふふ、やっぱり、好きだよフーヤオ
シフォン
シフォン
そうやってハッキリ言っ・・・
てくれるとこ」と言おうとしたのだけど
僕の口は塞がれて言葉を伝えることはできなかった

もちろん僕の口、唇を塞いだのはフーヤオの唇

つまり、キスをしたのだ

僕にとって初めてのキスを初恋の幼馴染として、
体を重ねた
エリトルト
エリトルト
発情期の話はあと…2話くらいかな?
一旦だけど

プリ小説オーディオドラマ