シフォンがスマホの電源を切っておよそ半日後
コンコン
と、部屋の扉をノックする音が聞こえた
シフォンは嫌われたという最悪の考えと
何度目かの発情期の波を乗り越えたことから
思考があまり回っておらずここが自宅ではなく
宿泊しているホテルだと言うことを忘れてドアを開けた
そして、ノックの主を見てすぐさま扉を閉めようとするのだが
扉をつかんだフーヤオは乱暴に扉を開き
部屋の中に入ってくると
ガチャ
と、内側から扉の鍵を閉めた
ずょん
その言葉にフーヤオはやれやれと言わんばかりに首を左右に振ると
ずょん
そう言ってフーヤオは手を差し伸べてくる
そして、その手を掴もうとしてハッとする
僕がなぜホテルに、誰も会わないように逃げたのかを
フーヤオに説明しようとしたところで
一際大きな波が襲いかかってくる
そもそも、僕はフーヤオを見た瞬間から
波が収まらなくなっていた
それでも、耐えられたのは怖かったからだ
だけど、フーヤオの言葉に安心した瞬間に
恐怖に抑えられていた発情期の波がまとまってやってきたのだ
ずょん
そう言って僕はフーヤオに向けて手を伸ばして・・・
押し倒された
ずょん
てくれるとこ」と言おうとしたのだけど
僕の口は塞がれて言葉を伝えることはできなかった
もちろん僕の口、唇を塞いだのはフーヤオの唇
つまり、キスをしたのだ
僕にとって初めてのキスを初恋の幼馴染として、
体を重ねた















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!