すみませーん!と飲み物の売り子さんを呼ぶ優斗が微笑ましい。
最近の私、なんか変だ。
気が付くとぼーっとしてて。何を考えてたのかもすぐ忘れちゃう。
優斗みたいに「疲れてるから」と割り切れる気質が欲しかった。
今日だってせっかく優斗とプロ野球のセ・パ交流戦(もちろんDeNA vs.オリックス戦!)を見に来たのに…。
いや、よく気が回る優斗のことだ。
そんな私の様子を見て、少しでも気分転換できるように連れてきてくれたのかもしれない。
原因はわかってる。
今朝、いとこのすぐるからLINEが来た。
すぐには思いつかなかった。
送信しようとしたその時。
脳裏に鮮やかな記憶がきらめいた。
いとこのサッカーの試合に飛び入り参加してきた男の子。
私の、初恋。
さっき打ち込んだ文字を取り消して、新しい文面を、送信した。
横に楽しんでいる、楽しませようとしてくれている人がいる。
今はそれを気にするときじゃない。
球場が熱狂に揺れてぐわんぐわんと鳴った。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!