第2話

次郎side
541
2024/08/25 15:18 更新



部屋に入った時、荒い息遣いの音がした








健診のためといっても、こっちからしたらあなたさんの体に起こること全てに気を使う必要がある









いつ何が起きるか分からないのは、普段と変わらない









けれど、あなたさんに何かあったら







桐崎次郎
あなたさん⋯
桐崎次郎
あなたさん
桐崎次郎
⋯あなたさん
あなた
次郎、くん?




ドアの音にも、声にも反応しない






桐崎次郎
何かあったんですか
あなた





貴方はいつもそうだ






いつも感情を表に出さない





今の症状が、いつも死に脅えているせいなのか、また違う何かなのか









なんで今日に限って死ぬ時の話をするのか







こんなにも感情的なのか








俺には分からない







あなた
みんなより、早く死にたい





なんでそんな言葉が出たのか理解できない






貴方は余命1年とされているのに、






なんで⋯









⋯俺自身も、珍しく感情的になったような気がする










貴方だけには死んで欲しくないとか








そう、素直に言えば良いんだろうか








あなた
⋯次郎くん
桐崎次郎
⋯そんな格好で外に出たらダメですよ
あなた
普段は服なんてどうでもいいと思ってるくせに
あなた
⋯話、聞いてくれる?
桐崎次郎
あなた
今日、夢の中で、誰かが目の前でバルコニーから飛び降りるのを見たの
あなた
誰かは思い出せないけど
あなた
辛くて、怖くて、泣き叫んでた
桐崎次郎
⋯貴方が泣き叫ぶなんて、ありえませんね
あなた
⋯でも、泣き叫んでた
あなた
それに、次郎くんの声を聞かなかったら、わけも分からずまた泣き叫んでた
桐崎次郎
あなた
だから、こんな気持ちになるのならみんなよりはやく死にたいと思った
桐崎次郎
⋯多分、あなたが先に死ぬとあなたの周りの人全員がその思いをすることになりますよ
あなた
⋯そんなことない
桐崎次郎
俺はそうなりますよ
あなた
次郎くんが?
あなた
桐崎次郎
嘘じゃないですよ
桐崎次郎
そうですね、きっと、あなたが先に死ぬと分かって、俺に出来ることがあるのなら
桐崎次郎
まぁ、「せめてあなたくらいは守れるといいですけど、期待はしないでくださいね」
桐崎次郎
できる限りの事は
桐崎次郎
って、なに泣いてるんですか
あなた
⋯ねぇ、次郎くん
あなた
もし、次郎くんが死にそうになったら⋯
あなた
私も一緒に死んでも良い?
桐崎次郎
⋯良いですよ








「バルコニーから飛び降りた」







もし、俺がそんな立場になって、貴方も一緒に飛び降りようとするのなら








貴方だけは地面に触れないよう、抱きしめて、一緒に飛び降りるのも悪くは無いのかもしれない














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