図書室で会ったあの日からも、
食堂で隣の席に座ったのに、
先輩が俺に話しかけることはなかった。
一昨日も、昨日も、今日も。
…なんでだ?
今日も隣に座ってんなぁ、この赤毛の子。
毎日この席に座って、
毎日蕎麦食べて…
飽きないのかな、(
隣に座る子が俯きながら私の名前を呼んだ。
え?名前…?
私はこの赤髪の子を知らない…はず。
そう言って、
図書室で会った白髪の男の子の名を述べた赤髪の子は
こちらを見た。
私から見て右側が赤髪で、左側が白髪。
食堂は私の右側に座っていた。
蕎麦が被った時は私の左側に。
図書室で会った時も左側にいた。
困惑した私は口を詰まらせながらそう言うと、
君は可笑しそうに笑って、
と言った。
赤髪=白髪
赤髪+白髪=紅白頭
これが今日、私にわかったこと。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。