第3話

3 . 貴方ヲ追って _
33
2026/03/14 08:06 更新
 ⚠ 戦争表現🐜
陸軍 
 … 
 今日も 俺は1人  , 兄弟との写真を眺め 、
 笑顔を作る .
 世界とは 残酷なものだ .
 海と空には 、あんなに早く " 来たのに "、
 俺には いつまで経っても 来ない .
 窓の外に見える景色も 、
 すっかり 真っ白になった .
 そんな 時だった _
 海と空から , 手紙が来たんだ .

 まだ 生きていたことの嬉しさと ,
 手紙をくれた事実に 泣きそうになった .
 それは 、こんな内容だった .
空軍
 
 兄さん へ .

 お元気ですか ?
 僕は 元気です .
 今日僕は , 
 活躍戦場ですることができます .
 このことを伝えたくて 、
 この 手紙を書きました .
 兄さん , 
 心配させてしまいすみません .
 僕は 行きます逝きます .
 どうか 、先に行くことを 
 許して下さい  .
 さようなら , 愛しています .


             空より 

海軍

 陸 へ .

 陸 , 前に交わした約束 ,
 覚えてるか ??
 あれ , 守れなそうだ .
 すまん , でも俺は ,
 御国の為に行く . 
 悪い 兄で御免 .
 上で  待ってるからな .
 焦らず , ゆっくり来いよ .
 
 御前の事を 信じているぞ .


              海 

陸軍 
 えッ …
 さっきまでの気持ちは 、
 嘘のように消え去った  .
 その手紙は , 遺言のようなものだった .
 しかも , 発送日は 一昨日 .
 つまり , そういうことだ .
陸軍 
 はッ …グスッ , なッ 、なんでッ …
 流石の俺でも  ,  泣かないことは 無理だった .
 その場に跪き , 赤ん坊のように泣き叫ぶ .
 もう , 戻れない .
陸軍 
 いッ 、いやッッ … 
 いかッな 、いで ッッ …
 どれだけ泣き叫んだって 、海も空も
 帰ってこない .
 だって 、 もう _
パラオ 
 ないち 〜 っ !!
陸軍 
 ッ !?
 この声は … パラオだ . 
 俺は急いで 涙を拭い ,
 親愛の兄弟 からの手紙を 棚の上に 置く .
陸軍 
 … どうした 、パラオ .
 パラオに心配させるわけには 行かない .
 俺が 守ってやらないといけないんだ .
パラオ 
 今日ね 、 パラオね っ …
 俺は 頷きながら 話を聞く .
 だが ほとんど 内容は入ってこなかった .
パラオ 
 で 、 ないちは どう思う ??
陸軍 
 !? 、 っ、 あ …
 しまった .
 にこッと笑い 問いかけてくるパラオに ,
 俺は どうも答えられず 固まった .
パラオ 
 な 、ないち …?
陸軍 
 、 すまん !! もう一回 、言ってくれないか …?
 パラオを 傷つけてしまっただろうか .
 パラオの表情は どんどん暗くなっていく .
パラオ 
 ねえ 、 ないち っ …
 ああ 、完全に やらかしてしまったのか .
 __________
 その瞬間 , パラオが 抱きついてきた .
パラオ 
 ないち 、元気ない … ??
陸軍 
 ッッ 、
 パラオにまで 見透かされてるとは 、
 俺としたことが …
パラオ 
 パラオ 、
 ないちに何があったか 
 分からないけど っ …
パラオ 
 ないちが 泣いてると ,
 パラオも 悲しいの っ …
パラオ 
 だから 、パラオが抱きしめて 、
 元気にしてあげる っ !!
パラオ 
 ね ? 元気出して  ??
 パラオの優しい言葉を聞き ,
 俺は パラオの胸に 顔を埋めた .
陸軍 
 っ … 御免ッな , 
 心配ッ 、かけちゃって ッ
 きっと 、 パラオも 辛いはずだ .
パラオ 
 ないち … 
 そう言い パラオは 俺の背中を撫でてくれた .
 海 と同じように .
陸軍 
 ひぐ ッ 、 パラオ っ …
 このときは , 
 情けないとか そんなことは頭になかった .
 俺は , パラオに慰めてもらい ,
 少し 回復した .
 あの後 、パラオにはちょっとした御礼として
 沢山 遊んでやった . 
 
 パラオは とても 嬉しそうだった .
 少しでも恩返しできて 良かったと思う .
パラオ 
 " 大丈夫だよ_ "
 その言葉は 、海と空を思い出す 、
 懐かしいものだった _
 俺にはまだ 、 パラオが いるんだ .

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