魅力されることによって人が生気を取り戻す事はあるらしいが、それには大きな代償を伴うらしい。
私は、たらこの部屋の前に立って扉を3回ノックした。
私が妖術で見て知った事、それについて思った事、考察した事などを包み隠さず全て話すと、心がふわっと軽くなった気がした。
私が不思議そうに聞くと、たらこは「めちゃくちゃね」と少し笑ってから魔法を使った。
窓から入ってくる太陽の光に反射して虹色に光るシャボン玉は、私が指でつつくとすぐに消えてしまった。
パチッと弾け、また弾け…。
とてもとても綺麗で、思わず魅入ってしまっていたけれど…それを見ていると、私は何か大切なものを失っていっていっている気がした。
いつの間にか、私は寝てしまっていたらしい。
なぜか起きた時私はたらこの部屋のソファで寝ていて、寝る前何していたのか全く覚えていない。
きっと、私がこの事を思い出すことは無いのだろう。
直感で私はそう感じた。
たらこは私のお兄ちゃんで、ぐっちはその事を隠そうとしていて兄だと嘘をついていた。
…私がたらこについて知っているのは、これくらいだ。
何か大事な事を忘れている気がする。
それが一体何なのか、私に確かめる術はないけれどー…。
みんなで馬車に乗り込むと、こんそめが話し始めた。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!