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第1話

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33
2025/07/13 22:15 更新
太刀川慶
   なー、あなた頼む!   
あなた
   はいはい、課題ね   
風間蒼也
   あなたも災難だな。いつも 笑   
あなた
   うわっ、サイテーなんだけど   
あなた
   今回自分はお願いされなかったから   
って言ってさぁ…!








あなたがバンバンと俺の背中を叩く
口では悪い、と謝りながらも期待していた
もしかしたら告白してくんじゃないか…とか








風間蒼也
   じゃあな、頑張れよ。主にあなた   
あなた
   コイツふざけんなー!?   
あなた
   はぁ…もう…こーゆー事するのは
太刀川だけだからね?特別だから








やれやれ、と言いたげに椅子を寄せて
俺の課題を隣から覗き込む

髪が触れて柔軟剤の香りが鼻をくすぐった







太刀川慶
   …ははっ、そりゃ どーも   
あなた
   感謝が足りないんだって…   








特別、俺だけ。その言葉に今まで何回
振り回されてきたか分からない。バカ女だ

それを分かっててなお期待する俺はもっと
バカなのかもしれない







あなた
   おーい、けいくーん聞いてるかな   









バチッと目が合う








太刀川慶
   っあー、はいはい。ごめん   
…な、ここ何?
あなた
   ここは────   









っぶね、また1つ好きを重ねるところだった
勘違いだって分かってるのに。

コイツの一挙手一投足に目が行く
もどかしくて愛おしくて…







太刀川慶
 (情けねー、俺) 








あなた
   …うん、勉強は一旦中断して…   
太刀川慶
   おう   
あなた
   海行くべ!!   
太刀川慶
   っしゃ!   








あなた
   いやー、息抜きって大事っすわ   
太刀川慶
   って言いながら水かけんな!笑   
あなた
   あっはは、ちょ、ごめんって   
あなた
   はー、疲れた   







その姿にドキッとした。
あなたから誘ってきたくせに妙に
覚めた顔をしていた、から

期待だけなんていらない。
でもこの思いを伝える勇気は、今の俺にはない

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