《朝》
全員とのペアデートを終えて、
共同生活も終盤に差し掛かっている。
キッチンに立つ私の背中に、ふわりと影が落ちた。
振り返ると、まだ少し眠そうな顔のリオ。
いつもの柔らかな笑み。
そう言いながら紐を整える手が、
ほんの少しだけ長く触れて。
その小さな仕草に、胸の奥が不意にざわめいた。
(……そんなこと、さらっと言わないでよ。)
頬が熱くなりかけた、その時。
入り口にジュンソが立っていた。
余裕のあるいつもの彼とは違う、しょぼんとした表情。
リオは表情を崩さないまま、軽く笑って言う。
少しだけ刺のある声。
リオが肩をすくめて答える。
ジュンソが短く息をつく。
その後、朝ごはんのトレーを持っていると、
みんなの前でジュンソが声をかけてきた。
ソファの自分の隣を、ぽん、と叩く。
周りのみんなも、
少しびっくりしたように私たちを見ている。
言われるがままジュンソの隣に座った。
ふわりと微笑む。横顔が綺麗すぎて、
スープの味も、分からなくなった。
《昼》
リビングで本を読んでいると、隣にゴヌが来た。
手に持ってるのは、小さな紙袋。
中には、小さなキーホルダー。
私の好きなキャラクターが、
少し不器用にラッピングされている。
彼は少し笑って視線を落とす。
ゴヌは笑っていたけど、
その瞳の奥に悲しさが宿っている。
その言葉に、胸がきゅっとなる。
《夕方》
外に出ると、横浜の街に少し冷たい風が吹いた。
街角に、白いマフラーを巻いたアルノが立っている。
彼は小さく笑って、私の前に小さな紙袋を差し出した。
包みの中には、ガラス細工のスノードーム。
中で雪が舞っていて、小さな光がきらめいていた。
並んで歩く夕暮れの街。
灯りが並ぶ通りで、彼がふと立ち止まる。
少し困ったように笑って、指先で自分の髪をいじる。
時々触れる指先。
この温かさの中に、嘘はない――そう思いたかった。
真実の恋が一つだけ、静かに始まっている。
アンケート
真実の恋をしているのは誰だと思いますか?
ジュンソ
10%
アルノ
47%
リオ
25%
ゴヌ
18%
投票数: 211票
次回が最後の夜です。
告白する相手を、皆様の投票で決定します♡♡












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。