日曜日の昼下がり。
駅前のカフェは、休日らしいにぎやかさに包まれていた。
私は、窓際の席でカフェラテを飲みながら、向かいに座る親友・ジウと久しぶりの再会を楽しんでいた。
そんな他愛ない美容トークから始まり、次は仕事の話へ。
ジウはアパレルの店長をしていて、最近新しい店舗の立ち上げでバタバタしているらしい。
笑い合いながら、ラテをもう一口。
こういう気楽な会話は久しぶりで、肩の力が抜ける。
ジウが、ストローを唇に咥えたまま目を細める。
ジウのテンションが一気に跳ね上がる。
「仲良くしてる」なんて曖昧な言い方をしたのに、完全に恋愛話だと確信した顔だ。
驚きながらも、興味津々で身を乗り出してくるジウ。
私は苦笑しながら、どう話そうか迷った。
本当のことを言えば、相手は誰もが知ってる有名人。
でも、それを説明するのはどうも恥ずかしい。
その瞬間、ジウの目が丸くなった。
グループと名前を小さな声で耳打ちすると、ジウは椅子から飛び上がりそうな勢いで叫びかけ、慌てて手で口を押さえた。
完全にテンションがバク上がりしているジウに、私は「落ち着いて」と笑いながら簡単に出会いの経緯を話す。
ジウは何度も「やば」「信じられない」を繰り返し、スマホを取り出してドンヒョクの検索までし始めた。
その言葉を口にした瞬間、胸の奥がじんわりと熱くなる。
気づけば、自分の声が少し柔らかくなっているのがわかる。
ジウはそんな私を見て、にやにやが止まらない。
言葉に詰まる。
確かに、最近の自分は少し変わったかもしれない。
ジウの一言が、心の奥深くにすとんと落ちる。
否定したくても、完全にはできない。
だって、あの日もらったピアスを今も身につけている自分がいるから。
会話はその後も盛り上がり続け、カフェを出る頃には「次会ったら絶対詳細聞かせてね」と何度も念を押してきた。
別れ際、ふと鏡に映る自分の顔を見て、小さく息をつく。
——私、本当に……好きになってしまったの?














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。