第20話

20話
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2025/08/17 07:11 更新
日曜日の昼下がり。
 

駅前のカフェは、休日らしいにぎやかさに包まれていた。
 

私は、窓際の席でカフェラテを飲みながら、向かいに座る親友・ジウと久しぶりの再会を楽しんでいた。
(なまえ)
あなた
ねぇ、この前送ってくれた化粧水、めっちゃ良かった!
肌がなんか柔らかくなった気がする、!
ジウ
ジウ
でしょ〜!私もずっと使ってる愛用品!

そんな他愛ない美容トークから始まり、次は仕事の話へ。
 

ジウはアパレルの店長をしていて、最近新しい店舗の立ち上げでバタバタしているらしい。
ジウ
ジウ
でさ、昨日なんて、閉店後に棚卸ししてたら夜中の二時までかかって……
(なまえ)
あなた
それもう体力勝負じゃん
ジウ
ジウ
ほんとだよ!もう前みたいに徹夜なんかできないんだから

笑い合いながら、ラテをもう一口。
 

こういう気楽な会話は久しぶりで、肩の力が抜ける。
ジウ
ジウ
で、あなたの下の名前は最近どうなの?忙しいって言ってたよね
(なまえ)
あなた
うーん…まぁ、仕事は相変わらず。
でも、この前ちょっと面白いことがあって
ジウ
ジウ
面白いこと?

ジウが、ストローを唇に咥えたまま目を細める。
(なまえ)
あなた
…実は、最近ちょっと仲良くしてる人がいるの
ジウ
ジウ
おぉーー!ついに来たか!
あなたの下の名前のそういう話!

ジウのテンションが一気に跳ね上がる。
 

「仲良くしてる」なんて曖昧な言い方をしたのに、完全に恋愛話だと確信した顔だ。
ジウ
ジウ
で?どんな人?仕事関係?歳は?
(なまえ)
あなた
歳は……私より年下。
仕事関係ではないよ
ジウ
ジウ
年下!?
あんたが年下なんて珍しいじゃん!
ジウ
ジウ
しかも仕事関係ではないと?!

驚きながらも、興味津々で身を乗り出してくるジウ。
 

私は苦笑しながら、どう話そうか迷った。


本当のことを言えば、相手は誰もが知ってる有名人。


でも、それを説明するのはどうも恥ずかしい。
(なまえ)
あなた
……で、その人が、実は——
ジウ
ジウ
実は?
(なまえ)
あなた
……アイドル、なの

その瞬間、ジウの目が丸くなった。
ジウ
ジウ
はぁーーーー!?アイドル!?
待って待ってどういこと?!
(なまえ)
あなた
声、でかいって……!
ジウ
ジウ
いや無理無理無理!どこの?どこのグループ?言っていいの?
(なまえ)
あなた
……耳貸して

グループと名前を小さな声で耳打ちすると、ジウは椅子から飛び上がりそうな勢いで叫びかけ、慌てて手で口を押さえた。
ジウ
ジウ
ちょっと待って!?
あの、NCT様、、!?
ジウ
ジウ
私が心臓バクバクなんだけど、、笑
ジウ
ジウ
え、でもいつから?!
(なまえ)
あなた
そんなに前じゃないよ。偶然会って、それから
ジウ
ジウ
偶然会ってから!?
え、どういう偶然!?道端でぶつかるやつ!?ドラマ!?

完全にテンションがバク上がりしているジウに、私は「落ち着いて」と笑いながら簡単に出会いの経緯を話す。
 

ジウは何度も「やば」「信じられない」を繰り返し、スマホを取り出してドンヒョクの検索までし始めた。
ジウ
ジウ
で、どんな感じなの?優しい?イケメン?
(なまえ)
あなた
……うん、優しくて面白いしかっこいいよ。

その言葉を口にした瞬間、胸の奥がじんわりと熱くなる。


気づけば、自分の声が少し柔らかくなっているのがわかる。


ジウはそんな私を見て、にやにやが止まらない。
ジウ
ジウ
ちょっと、その顔……完全に恋してる人のやつじゃん
(なまえ)
あなた
ちが……
ジウ
ジウ
はいはい、否定しても無駄〜。
もともと綺麗なのに、更に綺麗になったなと思ったら……
ジウ
ジウ
恋してないと出ないよ、その雰囲気。

言葉に詰まる。


確かに、最近の自分は少し変わったかもしれない。
(なまえ)
あなた
……でも、私、まだそんなつもりじゃ
ジウ
ジウ
つもりじゃなくても、気づいたらそうなってるのが恋でしょ?

ジウの一言が、心の奥深くにすとんと落ちる。
 

否定したくても、完全にはできない。


だって、あの日もらったピアスを今も身につけている自分がいるから。


会話はその後も盛り上がり続け、カフェを出る頃には「次会ったら絶対詳細聞かせてね」と何度も念を押してきた。


別れ際、ふと鏡に映る自分の顔を見て、小さく息をつく。


 ——私、本当に……好きになってしまったの?

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