中一の クリスマスイブ
そう誓ったと思ってたのは 俺だけだった
あなたの母親は、 あなたが病院についてすぐ
息を引き取った
葬式は中々盛大に行われた
でも、 あなたもその父親も 涙を全く見せなかった
口調がいつもの関西弁じゃなかったことに
気持ちの悪さを覚えた
ダンススクールの誰よりもダンスが好きで
誰よりも努力して時間かけて
誰よりも上手かったあなたから
そんな言葉出ると思わなかった
何も言えなかった
俺を見ると辛くなるなんて
そんなこと、 言われるなら返す言葉はひとつ
何か言いたげだったけど言わなかった
1週間後 あなたは東京へ行った
そして2年後
道枝父「転勤が決まったんや」
道枝父「それがー、東京なんやけど」
道枝母「駿佑が嫌なら私も大阪残るけど…」
道枝父「ほんとにいいんか!?」
道枝母「ほんならみんなで行こか!」
あなたに会う
たとえ嫌がられても
見るだけでもいいから
その瞬間
めまいのように 頭がくらくらした
この人をもっと、知りたい 話したい
胸が締め付けられるとはこの事か
気分の悪かった学校生活が
自分の中でやっと春の訪れを感じられた
NEXT
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!