目が覚めると、私は保健室のベットの上だった。
どうしてここにいるのか記憶を掘り起こすと、階段からおそらく落ちたであろうことは予想できたのだが、なぜか体がどこも痛くなかった。
カーテンがシャッとひらいて、そちらを向くと夜くんが立っていた。
時計を見てみると、もう午後4時だった。
夜くんはリュックから今日授業があった教科のノートを取り出して渡してくれた。
腕や足をパタパタさせて見せると夜くんは安心したように笑った。
食い気味にそう言われ、なんとなく怪しいとは思ったが、これ以上問い詰めると嫌われそうなので気になるがとりあえずは聞かないでおくことにした。
いつも夜くんは誰よりも早く教室に来て掃除をしたり机を整えたりゴミ箱のゴミをゴミ置き場まで運んだりみんなの知らないところでみんなの生活を支えていた
夜くんは私の鞄を持って外に出た。
元気よくお辞儀すると、夜くんがまた笑った。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。