第9話

第7話
5
2024/08/15 17:02 更新
目が覚めると、私は保健室のベットの上だった。
あなた
体は、痛くない?
どうしてここにいるのか記憶を掘り起こすと、階段からおそらく落ちたであろうことは予想できたのだが、なぜか体がどこも痛くなかった。
あなた
(なんで?)
佐々倉 夜
起きたか?
カーテンがシャッとひらいて、そちらを向くと夜くんが立っていた。
あなた
夜くん?どうしてここに?
佐々倉 夜
どうしてって、今もう放課後だし、目の前で倒れたから気になっただけだ
あなた
え!放課後?!
時計を見てみると、もう午後4時だった。
あなた
私めっちゃ寝てた。授業聞けてない。何もわかんないのに。あぁー
佐々倉 夜
ノートいる?
あなた
え!
夜くんはリュックから今日授業があった教科のノートを取り出して渡してくれた。
あなた
あ、ありがとうございます!夜く、あ、佐々倉くん最高!
佐々倉 夜
もう別に夜くんでいいよ、友達だし
あなた
ほんと?嬉しいありがとう
佐々倉 夜
なぁ、体もう平気?どこも痛くないか?どこもうってないはずだけど
あなた
うん!私なんかわかんないけどすっごく元気だよ!
腕や足をパタパタさせて見せると夜くんは安心したように笑った。
佐々倉 夜
それならいい
あなた
ねぇ夜くん。ここまで私を運んでくれたひと知らない?お礼したくて
佐々倉 夜
知らない
食い気味にそう言われ、なんとなく怪しいとは思ったが、これ以上問い詰めると嫌われそうなので気になるがとりあえずは聞かないでおくことにした。
あなた
夜くん。一緒に帰らない?
佐々倉 夜
は?なんで急にそうなんだよ
あなた
いつも帰りは一緒だったから、帰り1人は怖くて
佐々倉 夜
帰りは?朝は一緒じゃなかったのかよ
あなた
朝はね、お互い自分のタイミングがあるだろうってことで別だったの
いつも夜くんは誰よりも早く教室に来て掃除をしたり机を整えたりゴミ箱のゴミをゴミ置き場まで運んだりみんなの知らないところでみんなの生活を支えていた
あなた
(そんなところも大好きだった)
佐々倉 夜
まぁもう夕方だし、これから暗くなるか、一応お前女子だし送って行ってやるよ
あなた
ほんと?ありがとう
夜くんは私の鞄を持って外に出た。
あなた
え?それ、私の鞄だよ?いいよいいよ自分で持つ!
佐々倉 夜
またぶっ倒れられても困るから俺が持つ。これくらいさせろ
あなた
えぇ?でも、
佐々倉 夜
俺は素直に甘えてくるタイプが好きだ
あなた
よろしくお願いします!
元気よくお辞儀すると、夜くんがまた笑った。
あなた
(今日は夜くんの笑顔がたくさん見れて幸せだなぁ)

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