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第2話

執事アリス
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2022/02/24 15:00 更新
山の方へ行くにつれ街灯が減っていきついには月明かりだけになってしまった。
笑われるかもしれないが俺は暗い場所が苦手だ。でも何時から苦手意識を持つようになったのかなどは覚えてない。
染宮 亜里須
はぁ…まじで怖い…。
しばらく歩き進めると俺が歩いてる方向に家が建っていた。いや、大きさ的にもあれがアリス館だろうなと思いつつ家の前まで辿り着く。
染宮 亜里須
本当にあったんだな…。
目の前に聳え立つ館は怪しげなオーラを放っている。
俺は気がつくとドアノブに手をかけていた。脳内では"開けるな"と危険信号を発しているのに対しそれを無視するかのように身体はドアを開けた。

ドアを開けた先にはリビングのような部屋が広がっていた。部屋全体が赤をメインの色としていて、ちょうど真ん中辺りがディスプレイになっている大きな机と背もたれが大きい椅子が5つ。
???
ようこそ。染宮亜里須様。
染宮 亜里須
うわ、びっくりした…。
染宮 亜里須
あの、ここってアリス館ですか?
???
はい、こちらはアリスの館で
間違いありませんよ。
染宮 亜里須
招待状?を貰ったんですけど…。
???
はい、私が送らせて
いただきました。
声を掛けてきたのはこの館の執事のような人だった。凄く大人っぽくて、話すのが無駄に緊張する。性別は分からないが年齢は俺と同じくらいだと思う。
染宮 亜里須
あ、あの、名前は…。
???
あぁ、申し遅れました。
私の名はアリスと申します。
染宮 亜里須
アリス…。
???
はい。
一応この館で唯一の執事なので
分からないことなどが御座いましたら
なんなりとお申し付けください。
アリスはこの館の執事だそうだ。館の名前に"アリス"と入っていたから館主だと思ったが館主は別にいるらしい。まあそのうち紹介されるだろう。

アリスが自己紹介を終えると先程目に入った大きな椅子に座るよう促された。座らない理由もないので俺は玄関から1番近い椅子に座った。

見た目通り、座り心地がよく俺のような庶民には到底手の届かないような価値のあるものだろう。

気がつくとアリスが消えていた。周りを見渡しても気配すら感じられない。暫く座って待っていると後ろから足音が聞こえてくる。確認しようとするが、後ろを向いても自分が座っている椅子の大きい背もたれが見えるだけだった。
アリス
それでは皆様、お座り下さい。
アリスの声が聞こえたと思ったら数名の男女が空いてる椅子に座った。
アリス
改めましてようこそおいでくださいました、
アリスの館へ。
アリスは深深とお辞儀をする。顔を上げ、指を鳴らしたかと思うと机の中央のディスプレイ部分に図が表示される。

軽く腰を上げディスプレイを覗き込むとそれは"館内図"と左上に書かれたこの館の地図だった。
アリス
こちらは当館の館内図となります。
星マークが現在地となっております。
また2階の表記が無い5部屋は
皆様の個室になります。
個室が用意されているということは、この館で数日間滞在するということだろうか。
ここに集められた目的が分からない以上なんとも言えないが、招待状には館にいる間は現実世界の時間が止まると書かれていたし、有り得るかもしれない。

館内図を見る限り館が大きい割には部屋数が少ない。それほど1つの部屋が広いんだろうか。
アリス
こちらは館内様々な所に
設置されています。
是非ご活用ください。
またアリスが指を鳴らしたかと思うとディスプレイに映っていた館内図は消えた。
アリス
それでは私から皆様に
この館についてと
皆様に集まっていただいた
目的を御説明します。
アリス
まず、この
染宮 亜里須
あ、あの!
アリスの言葉を遮るように俺が発言する。
アリス
染宮 亜里須様、
どうかなさいましたか。
染宮 亜里須
説明の前に俺たちの
自己紹介しませんか?
こんな提案をしたのには理由がある。
俺は席に座った時から一言も喋らずうつむいている4人の事が気になっていた。
着ている服などは全く違うが4人とも暗いオーラを放っていて、俺1人だととてもじゃないが話しかけにくい。
ならこの場を使ってせめて名前だけでも聞いておけば後々話しかけることが出来るかもしれない。そう思ったからだ。
アリス
染宮 亜里須様のご希望であれば…
分かりました。
自己紹介から始めましょう。
アリス
それと染宮 亜里須様。
染宮 亜里須
はい
アリス
私は執事なので敬語を
崩して頂いて結構ですよ。
染宮 亜里須
あぁ、分かりまし…
分かった、敬語は外す。
アリス
ではまず、染宮 亜里須様から
お願いします。

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