これは凄い。見事に当てられてしまった。
記憶喪失……ともなれば扱いは難しいだろう。
この人は一体私に何を______
……いや、ひとまず返事だけしよう。
……彼女はそう言い、首を少し傾ける。
聞きたいこと……。
それならかなりある。全て聞いてしまうか。
ふむ。やはり私は天才だったということだ。
自分ですら惚れ惚れしてしまうね……
……何を言っているんだ。
家……家すら思い出せない。
確かにあるはずなのに、それが何なのか何処なのか
どの星なのかもわからない。
それは脳内の家の風景をひたすらに黒で塗り潰し
たかのようだった。
アンケート
私の家は何処だろう。
不思議な位に、全く分からない。
45%
ごめん、ちっとも思い出せない。
23%
1面の虚無だ……何一つ思いつかない
32%
投票数: 22票
そう言うと、目の前の人は驚いた表情を浮かべる。
その直後に何かを思い出したかのように
手をポンと叩く。
____それはあまりにも予想外の言葉だった。
まさかこんな運命的な誘いがあるとは。
目を開くのを諦めなくて良かったと実感する……
アンケート
『 私の所に来ないかしら? 』
すごく幸運な出来事。むしろ行かせてほしい。
32%
最高だ。私の勝利……
50%
そんな、願ってもない誘いだ。是非行きたい。
18%
投票数: 22票