第6話

- ̗̀ 𖤐 Prolog . 流れ往く其の星の始発点 ( 2 )
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2024/07/16 08:12















 よ、よかった…… 
 ……じゃなくて!! 

 …その、あなた、もしかして 
 記憶喪失だったりするかしら?












 これは凄い。見事に当てられてしまった。



 記憶喪失……ともなれば扱いは難しいだろう。






 この人は一体私に何を______








 ……いや、ひとまず返事だけしよう。







 その通りだよ。 




 や、やっぱり…… 



 んーと…何から説明すべきかしら。 










 ……彼女はそう言い、首を少し傾ける。




 何か聞きたいことはある? 







 聞きたいこと……。








 それならかなりある。全て聞いてしまうか。













 まず聞きたい。
 ここは一体どこ? 




 そうね…ここは「月」と言うの!
 なんとなんと、全宇宙で最も重要な 
 星ランキングTOP3にランクインし 
 てるのよ〜! 

 本来なら月の場所は非公開になって 
 いるから、知る人ぞ知る場所なの
 だけれど………

 この秘境の地に迷い込むなんて 
 かなりの強運みたいね…! 





 ふむ。やはり私は天才だったということだ。






 自分ですら惚れ惚れしてしまうね……










 ……何を言っているんだ。







 あ…だけど、そろそろ帰らなくちゃ 
 よね。








 家……家すら思い出せない。





 確かにあるはずなのに、それが何なのか何処なのか




 どの星なのかもわからない。









 それは脳内の家の風景をひたすらに黒で塗り潰し

 たかのようだった。








アンケート

私の家は何処だろう。
不思議な位に、全く分からない。
45%
ごめん、ちっとも思い出せない。
23%
1面の虚無だ……何一つ思いつかない
32%
投票数: 22票
























 そう言うと、目の前の人は驚いた表情を浮かべる。




 その直後に何かを思い出したかのように

 手をポンと叩く。




 ……!そうだわ、記憶喪失って 
 聞いたばかりなのに……



 えっと…帰る場所、無いのよね? 





 もし本当にそうなら……
 良ければでいいのだけれど、!! 



















 私の所に来ないかしら…?
 折角の出会い?___だもの! 






 ……!!  









 ____それはあまりにも予想外の言葉だった。







 まさかこんな運命的な誘いがあるとは。








 目を開くのを諦めなくて良かったと実感する……










アンケート

『 私の所に来ないかしら? 』
すごく幸運な出来事。むしろ行かせてほしい。
32%
最高だ。私の勝利……
50%
そんな、願ってもない誘いだ。是非行きたい。
18%
投票数: 22票
























 ……!
 よかった…ありがとう! 


 そうと決まれば早速行くわよ! 






















 【 月の宮殿 】へ____ 

















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