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第1話

はじめまして雨の中の古本屋さん
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2025/03/07 16:00 更新
耳をすませば聞こえてくる、小雨が地を打つ小さな音

一年中雨の振り続ける場所にある、不思議な……
こえ
しおり
雨で消えかけている文字を追いかけて、そう呟くと同時に、深い緑色のドアが薄く開く

暗闇の中から出てきた、1人の…
???
……
こえ
あ、えっと…こ、こんにちは…
???
きたんだ
ギィッと唸り声をあげて閉められてしまった扉の前に、1人呆然と立ち尽くす

綺麗な白髪に、緑色と青色の瞳の…男…の子?
???
店長、お客さん
ドアの向こうから、先程出てきた人と同じ声が聞こえてくる

この建物の中に居るのは、あの子だけじゃないってこと…?
???
よいしょっと!
再び扉が開く

今度は建物の中が見えるくらいに、大きく開く
???
ようこそ古本屋栞へ……って
ええっ、もしかして君傘持ってないの…!?
こえ
えっ、は、はい…
小柄でかわいい男の人

緑髪で、ぱっちりした黄色の瞳に、丸メガネをかけていて、まるで小動物…そう、例えばりすのような雰囲気の人が出てきた

そんな姿には合わない緑色の革の表紙の分厚い本を片手に、僕を建物の中へと案内してくれる
???
ありゃりゃ…服びしょびしょだね〜…
タオル貸してあげるから、一旦髪と服拭いちゃって!
こえ
あ、ありがとう…ございます…?
建物の中へ1歩踏み入った途端に感じる、どこか懐かしいような匂いと、暖かくて優しい雰囲気

そして一面に広がる、物凄い数の本
確かさっき、古本屋って言ってたような…
こえ
……ここでなら、この本、直してもらえるかな、
僕がずっと抱えて走ってきた、濡れてぼろぼろと紙くずが出てきてしまっている本

ここのどこかに、同じ本があるかもしれないし…
これだけたくさん本があれば、きっと見つかるはず


るに
1周年記念、逢遭傘あいあいがさ
連載開始です!!👏🏻👏🏻👏🏻
るに
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