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第2話

45
2025/10/16 10:00 更新
冥龍会
廊下
南雲Side
南雲珠里
南雲珠里
お嬢、ちゃんと朝ご飯食べた?
雨龍(なまえ)
雨龍あなた
……食べないとダメ?
南雲珠里
南雲珠里
要らない?
体調悪いなら薬とか用意するけど
朝、学生達が登校する時間。それはうちの組員やお嬢も例外じゃない。

お嬢に関してはまだ義務教育の途中だしうちの組員、三樹は遅刻の常習犯な所為で教師から目を付けられてる。厄介なことこの上ない。

まぁ、お嬢は文句を言わずに行ってるし問題ないんだけど…
東郷三樹
東郷三樹
珠里!弁当どこ!
南雲珠里
南雲珠里
いつもの所に置いてるはずだよ
東郷三樹、さっき言った遅刻の常習犯。

登校時間前になる頃に起きて焦っているクラスに1人は居る奴
桧山司
桧山司
珠里、俺の飯どれ
南雲珠里
南雲珠里
好きなの食べていいよ
桧山司、高校卒業してから組に引きこもっている所謂ニート。

世話係なのに世話されている男。やめてほしい
久瀬蒼真
久瀬蒼真
南雲君、今日の講義の範囲教えて?
南雲珠里
南雲珠里
後でな
久瀬蒼真、俺と同じ大学に通う女人気の高い男。

ただ、本人は女が嫌いだそう。お嬢にはベッタリだが…






この通り、こいつらは俺に頼り切り。三樹はまだいい。蒼真と司は一人でできるだろ。全く……俺が世話するのはお嬢だけなんだけど…
南雲珠里
南雲珠里
お嬢、もう出る?
雨龍(なまえ)
雨龍あなた
行く
蒼真、早く
久瀬蒼真
久瀬蒼真
はーい
手、繋ぐ?
雨龍(なまえ)
雨龍あなた
いらない
そんな片想いカップルみたいなやり取りをしながら玄関を出ていった二人。残りは三樹だけど……本人はいつものことだからか呑気に朝ご飯を食べている。

三樹が遅刻する度に俺に電話が掛かってくるんだけど、そろそろ本気で怒らないと駄目かな
桧山司
桧山司
珠里、門前に客来てる
南雲珠里
南雲珠里
…誰?
桧山司
桧山司
知らねぇ、うちの組じゃねぇのはわかる
南雲珠里
南雲珠里
はぁ…
今日は早朝に会長が出たから俺達と数人の組員しか居ない。しかも、司が知らない奴と言うってことは他の組か、面倒な勧誘とか宗教とか
南雲珠里
南雲珠里
三樹、ちゃんと学校行ってね
東郷三樹
東郷三樹
分かってるよ
…って…やば!行ってきます!
やっと遅刻寸前を自覚した三樹が食パンを口に押し込みばたばたと学校へ向かった。

俺は門前に居るという人物のもとへ向かった
車内
久瀬Side
久瀬蒼真
久瀬蒼真
…ね、お嬢、学校楽しい?
雨龍(なまえ)
雨龍あなた
…普通…かな
私が雨龍の娘だから周りに気を使わないといけないし
いつものようにお嬢を車で送っている俺。

普通とは言うけど、喧嘩とか特別仲が悪い子が居るわけでもなさそうだ。二年前の俺なら口も聞かなかったしこんなこともしてなかっただろうな。

人生、何があるか分からないね
雨龍(なまえ)
雨龍あなた
…門前に止まってた車、蒼真達の知り合い?
久瀬蒼真
久瀬蒼真
んー、どうかな
知ってはいるけど関わりのない人達かな
大方、俺達の引き抜きか会長への嫌がらせか。どちらにせよ関わりたくない。ああいうのを全部南雲君に任せてるけど南雲君大丈夫かな…

南雲君なら上手くやるだろうけど心配だな…
雨龍(なまえ)
雨龍あなた
蒼真?
久瀬蒼真
久瀬蒼真
ん?なぁに?
雨龍(なまえ)
雨龍あなた
……よそ見運転、辞めてね
久瀬蒼真
久瀬蒼真
ふふっ、しないよそんなの
お嬢を乗せてるんだから
それで事故でもしたら俺が会長に斬られるし…

そんなことを話しているとあっという間に校門に着いてしまった。いつもながら俺達の車を見ると遠ざかろうとする生徒達。傷付くなぁ…
久瀬蒼真
久瀬蒼真
…じゃあね、お嬢。いってらっしゃい
雨龍(なまえ)
雨龍あなた
ん…行ってきます
お嬢が車を降りて校舎の中に入るまでしっかり見た後、急いで車を退けた。行き先は南雲君のところ。多分だけど、面倒な奴らが来てるから早く加勢してあげないとね
冥龍会
客室
南雲Side
南雲珠里
南雲珠里
……それで、何でまたいきなりうちに?
会長に用があると言って客室に連れてきたのはうちと長年交流のあり仲の悪い斎王組。うち…冥龍会の傘下にいる組の一つ。

会長は今不在。コイツらもそれを知っててこのタイミングにしたんだろう。ほんと、面倒だ
斎王組 幹部
何度も言っている通り、今後我々は独立する
その為、貴方達に指揮を執ってほしい
南雲珠里
南雲珠里
はぁ……こっちも何度も言ったけど?
お断りって
少し圧をかけるように睨んだとき、襖がサッと開いた。そこには怖い笑みを浮かべた蒼真が立っていた
南雲珠里
南雲珠里
…早かったな
久瀬蒼真
久瀬蒼真
そりゃ、あの車を見たからね
飛ばして来たよ
斎王組 幹部
…久瀬さん…!
久瀬蒼真
久瀬蒼真
俺に言っても駄目、俺もこの組織を抜ける気はないし
にこにこと笑みを浮かべているが、これ蒼真はお嬢のことしか頭にない。が……は組を抜けるようなことは絶対にしない。

コイツなりの仁義みたいなものなんだろう
久瀬蒼真
久瀬蒼真
というわけだから、帰って?
斎王組 幹部
ですが…!
久瀬蒼真
久瀬蒼真
帰って
留まるつもりなら、口じゃなくて手が出るけど
斎王組 幹部
……
蒼真の冷めた目で見られ怯えた斎王の幹部がゆっくりと帰っていった
南雲珠里
南雲珠里
脅すのは構わないけど、
手出したら困るのはこっちだからな?
久瀬蒼真
久瀬蒼真
分かってるって
あ、南雲君、講義範囲教えて
南雲珠里
南雲珠里
はぁ……そこ座れ
俺はコイツらを任されたし、途中で投げ出すようなことはしないけど……自由すぎるのも考えものだな

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