保科は自分の作業机の上にある入隊希望者の資料を渡す
幸楽はそれを受け取り資料に目を向け黙った
相当集中しているようだ
5分後
ケラケラ笑いながら保科に資料を渡す
幸楽は立ち上がり窓を開ける
窓の下を見つめる幸楽
窓から飛び降りようとする幸楽
保科はスーツを着ていたため
反応は遅れたが幸楽を掴み部屋に戻す
まるで助けてもらったことを忘れているかのような
星奈の言葉が聞こえていないかのような
そんな調子で喋る幸楽
思考を読まれた?
なんで…
その時の幸楽の顔は
今にも泣き出しそうで、悲しそうで
子供に見えた
自分でも何を言っているのかわからない
なんて馬鹿馬鹿しい












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!