……何気なくつけたテレビでそんなことを報道していた。
振り返るとぬいぐるみを抱えそう言う麗羅がいた。
こんな何気ない1日。だけと“普通”の人達からしたら私達のこんな何気ない会話も、“特別”なものに感じるらしい。
私たちは能力者だ。それも、個の能力を持つ。
そもそも、この世界にとって能力者とはどんな存在なのか。それは、今の地球について知ることから始まる。
約500年前、地球に突如として現れた“怪異”と呼ばれる化け物。この生命体は、人々をコロし、地球を破滅へと導く。
このままでは地球、いや、この世に存在する全てものが消える……つまり、終末してしまう。
そこで、能力者が自ら怪異を抹消すると宣言した。
なんでも、怪異が現れる前の地球はあちこちで戦争が起きてたらしく……。
そのときに4人の一般市民が戦うために能力者になるための実験を受けるってなったらしい。
ここの文章だけ見ると人体実験かなと思うけど、政府は4人は自ら名乗りを上げたらしく……献身的だよね!
んで、その人達の子孫に当たるのが私たち。
でも、能力者の子孫だからといって能力者として生まれる訳では無い。
大体ひとつの世代につき30人くらいしかいないんだって。
私たちはそのうちの2人。
だから私たちは特別だーなんて言われるんだって。
このいえもんさん……というのはこの世代の能力者の1人。
麗羅が達っていったのは、他にルカとメテヲがいるから。
私たちはその怪異を抹消するために個人で動いてて、私たちにも仲間がほかにいるんだけど、そのうちの3人がこのiemon、ルカ、メテヲ。
何故か1年前、唐突に連絡がつかなくなったと思って各々の家に行ったらみんな引っ越しちゃってて。
今定期的にその仲間たちで探してるんだ。
ほんと、どこいっちゃったのかなー?せめてメールとかしてくれればいいのに……
私たちは玄関のドアを開け、今日も仲間たちに会いにいく。
私たちはテレビをつけっぱなしにしてしまっていた。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。